第39話 投稿時代の投稿仲間、読者、協力者 1

プロになれば同業者の作家の知り合い、編集者、読者などとの距離感や付き合い方はなんとなくわかってきます。わからなくても知り合いの編集者や作家に訊けばある程度は教えてもらえます。

でも、投稿時代はそうはいきません。黙々とひとりで投稿を続け、投稿サイトでコメントや星をもらうことだけが、他の人との接点になっている人もいるかもしれません。


創作は孤独な営みですが、度を超すと心と身体を壊します。そして危険なラインに近づけば近づくほど、自分が危なくなっていることに気づかない人も少なくありません。


私の仮説は、「受賞は質でなく量=確率である」に基づくと、ひたすら書き続けて投稿すればいいわけで、その最大の障壁は心や身体を壊すことです。『第16話 心が折れないための補強材 何度落選してもめげないために』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888073377)に壊れる前にできることを書きましたが、人によっては(というかほとんどの人は)あれでは不十分でしょう。


定常的に付き合いのある誰かがいないといけません。私には当時理解のある奥さんがおり、作品を手伝ってくれたり、アドバイスをくれたりしたので大変助かりました。でも身近にそういう人がいるのは、むしろ稀でしょう。


実家暮らしで親は理解がなかったり、一人暮らしで職場以外では人との接点がほとんどなかったりする人も少なくないと思います。


今の時代はSNSや投稿サイトを通じて作家志望の人や自分の作品の読者と交流することができます。ただ、これは諸刃の剣で、メリットもデメリットもあります。


私も投稿時代にSNSや投稿サイトで知り合って交流するようになった人たちがいます。そのへんのことを体験を含めてお話したいと思います。

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