第58話 Dimension Migration Gathering

ピピピピピ


Kaiza「Lail、特別転生者のRitoが


陽に転換されたみたいです」


Lail「予定よりだいぶ早い」


Kaiza「そうですね


しかしこれを見てください


Ritoを管理しているパネルが


今回の基準にRitoが達してることを


示しています」


Lail「確かに


ここまで来るのに10年はかかると


思っていたが


思ったより早くことが進んだようだ」





Kaiza「闇側の仕掛けのお陰と


言えるかもしれません」


Lail「そうかもしれん


本来より厳しい環境の中


Ritoが乗り越えたことで


一気に陽に転換したのだろう」


Kaiza「はい、一度会議を開きますか?」


Lail「そうだな


担当者に通知をするように」





ピピピピピ


Day to day mission hardships

(日頃の任務ご苦労)


Make a conference regarding the special

(missionに関する会議をB20で行う)


mission in B20


thats all

(以上)






Lail「これより特別missionに関する


二回目の会議を行う


特別転生者のRitoが当初陰の要素が8割


陽の要素が2割で転生開始したが


現時点でさまざまな状況を乗り越え


陽に転換することに成功している」


Kail「10年間でこうなることを


予想していましたが


どうしてRitoは5年間でここまでのことが


できたのでしょうか」





Lail「その質問に関してだが


今まで明かしていなかったことがある


闇を排除するということを


今までに何度も伝えてきたが


この闇というものに対しておそらく


意識体のようなものをそれぞれ


イメージしていると思う」


Kei「違うのですか?」


Lail「正確にいうと意識体でもあり


物体でもあると言える


つまり我々が物体として存在するように


闇の世界も物体として存在している」


Miina「えっ」


Lail「つまりだな


3次元の世界まで上がって来なければ


物体として存在することは


本来不可能である」


Kieth「ということは、闇の世界は今


2次元ではなく、3次元に存在している


ということですか?」


Lail「そういうことだ」





Kei「闇は2次元世界に存在していると


これまで思っていました


物体として存在しているということは


たださまざまなことを乗り越えて


内面の部分である


陰を陽に転換しただけでは


闇を排除したとは言えないのでは


物体として存在していますから」





Lail「その通りだ


順を追って説明をしていくと


もともと闇は2次元世界で存在していた


闇の世界が2次元に位置するのに対し


地球が3次元に位置していたため


1次元の差があり


接触することは不可能だった


しかし闇の世界が


それより上の世界があることを


知ったのだろう


0.5次元上がることは


割と容易なことであり


2.5次元まで上がってきてしまった


2.5次元、まだこの段階では


完全な物質物体世界ではないため


肉体と意識体の半々の姿であったはず


2.5から3次元にはそう容易くは


上がってこられるはずがなく


しばらく2.5次元世界に留まっていたと


思われる


ところがちょっとしたミスで


2.5次元闇世界を3次元世界に


引き上げてしまった」





Miina「ちょっとしたミスということは


こちら側のミスということでしょうか?」


Lail「そんなところだ」


Kieth「それは誰が行ったのでしょうか


その魂はそれだけのことをしたのだから


魂自体もリセットされたのでしょうか」


Lail「詳しく明かすことはできないが


特別mission中に起きたことだ


それから魂に関してだが


リセットはしていない


普通転生者として輪廻転生をしている


彼はミスを犯したことで


大きなカルマを背負っている


そのため厳しい転生を強いられる


このカルマを克服するまでは」





Kail「今回のmission


最終的にどういう働きかけをして


無事終了、移行するのでしょうか」


Lail「そのことだが


予定通り男性側が陰の部分を陽に


転換することで


男性側は本来より


さらにエネルギーが強くなり


闇の攻撃を受けなくなる


というより、近づけなくなる


そこで男性と女性は再会し


お互いの存在を思い出す


そこで今度は女性側が陰が8割、陽が2割と


なる


その時点で闇の割合は多くて15パーセント


うまくいけば10パーセントぐらいまで


下がっているはずだ


おそらく闇はこの段階で最後の抵抗を


してくると思われる


何をしてくるかは予想がつかない


女性を男性側がサポートをしながら


女性の抱えている陰を陽に転換していく


闇から女性を守るために男性が存在する


つまり完全なる陽となった男性と


ともにいることで


陰を抱えてる女性を


闇は見つけることができない


一緒にいることで


男性の陽のエネルギーの強さで

 

女性は姿を隠すことができる


そこで闇をさらに排除し


最終的に闇の割合が


3パーセントを切った段階から


徐々に切り離す準備をしていく」


Miia「この切り離すとは


どういった意味でしょうか?」





Lail「そろそろこの話をする時がきた


3次元に闇の世界が引き上がった時に


闇の世界も3次元地球に


接続されてしまった」


Kail「接続.....」


Lail「簡単にいうと


地球は球体をしている


その球体の一番下の部分に


3次元の闇の世界がくっついている状態だ


そこを物理的に切り離す必要がある


その切り離すための装置を


現在Haruが作っている


ただまだ製作途中だ


少し時間稼ぎをする必要がある


闇側に気づかれないようにする必要がある」


Kei「時間稼ぎとは?」





Lail「Ritoは誰よりも早い段階で


陽に転換することができた


これはRitoが前回のmissionも


参加してレベルを上げてきた積み重ねとも


言える


Reilaも前回missionに参加している


ともに前回のmissionのクリアの条件と


なっている


頭脳・精神・特殊能力のレベルを999に


上げることに成功している


だが、二人とも中庸の役割であり


それぞれの陰陽であった二人も


レベル上げに成功しているため


二人はここで


missionを終えることとなった


ただReilaがmission中に


Rito の存在に気づきペアではないが


働きかけをひたすらしていた


そんな事情もあり今回二人を


ペアにしている


そこでだ、二人の再会はもう少し引き延ばし


周りのペアの男性が陽に転換する日まで


束の間の休養を与えることにする


特別転生者は20組


すべてのペアの男性が


陽に転換できるとは限らない


途中で脱落する者もいるかもしれない


ここから先は闇の割合を見ながら


先を進めていく


他に何か質問はあるか?」





Kei「はい


闇側が物体であると先ほど


うかがいましたが 


つまり闇側とコンタクトがとれる


状況ということでしょうか?」


Lail「その質問だが


我々から向こうに直接コンタクトを


とったことは一度もない」


Kei「向こうからは


あるということでしょうか」


Lail「それに関しては直接はない」


Kei「間接的には


あるということでしょうか」





Lail「それに関してはイエスだ


今回一部の特別転生者の転生環境を


遠隔で変更したり


人間に潜り込んで転生者に


コンタクトをとってきたり


今まではなかったことが起きている」


Kail「ては闇の世界を


地球から切り離すことを


中心にすればいいのでは」


Lail「それではだめだ


闇が物体と伝えたが


この物体が何からできているかというと


闇の意識体の集まりでできている


闇の割合がかなり減った今


物体の中身である闇も


減っていることになる


これにより呼吸がしづらく


物体でいることにも相当な負担が


かかっていることになる


彼らの姿を直接見たことはないが


おそらく半透明のような状態で


生存しているはずだ


さらに闇の割合を減らし


物体として存在できないようにする


必要がある


今現在、闇の割合は何パーセントだ?」


カチャカチャ


「現時点で闇の割合は


22パーセントです」


Lail「ではまた会議で」





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