第7話 接触 Haru Rui

普通転生者Rui


確かに彼は特別missionで自ら命を


絶ったためもう一度普通転生者に戻った


とは聞いていたが


本当に転生者として


輪廻転生をしているのか





これがRuiの転生前テストの結果か


さすが頭脳の数値はずば抜けて高いな


精神の数値はやはり低い


俺もそうだった





彼は普通転生者だからこの結果をもとに


今世の課題、それから両親選びを


しなければいけない


あそこにいるのがRui か?





Haru「Rui、俺の名前は、Haruだ」


Rui「あぁ、よろしく」


Haru「今世のRui の課題からだ


Ruiは頭脳の数値がずば抜けて高い」


Rui「だと思う」


Haru「今世、精神の数値を上げていく


必要がある」


Rui「精神の数値にはあまり興味がない」





そんなところも俺と同じだ


やはり彼は俺と同じ性質なんだな





Haru「分かるが、そうはいかない


おおまかな流れとして


最終的に人を助ける仕事に就くように


人生設計をしていく」


Rui「助ける?俺が?」


Haru「あぁ、そうだ」


得意の頭脳を伸ばして


人を助ける仕事に就くように計画をする」


Rui「助けるか......


正直誰かを助けるとか精神の数値を


上げるとかよく分からない

 

頭脳があれば十分だと思っている」





Ruiの言ってることがよく分かる


けど、それ以外に大切なものもあるんだ


俺はそれを特別missionで知った





Haru「気持ちは分かるが


数値の低いものを上げていく必要がある


今回の課題に見合った両親も探してある


一通り目を通してくれ」


Rui「見た」





Haru「転生前に一度記憶を消す


記憶は消すが、魂は潜在意識は


覚えているから


下に降りてから選択肢はあるが


大体そう進んでいくはずだ」


Rui「これしか道はないんだもんな」


Haru「まぁ、そういうとこだ


選択の自由はあるから」





Haru「よし


じゃあRuiの記憶を消していく」


Ruiのおでこに手を当てる





Haru「終わりだ


Ruiは3次元世界でいう


12月12日の13時40分に


決められた両親のもとで転生スタートだ」


Rui「分かった」


Haru「転生までの2日間休息だ」





Rui、やっぱり俺によく似ている


さぁ、次の転生者の準備をするか




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