第3話 情景を言葉にした後で情景に戻すと大体ミミズが這っている
夜読む方はこんばんは、朝読む方はおはようございます。
お昼に見た方はグーテンモルゲン!
それはおはようの意味じゃー!
というどうでもいい導入を経てタイトルの内容へと移ります。
私は情景描写、主に景色の方が苦手です。自分で読み返してもすぐにだめだこりゃってなる。
部屋の景色、人物の癖、動いている機械の精巧さなんかを言葉に表現しようとするとやたらとチープな言葉にしてしまう。
SFが好きなくせに凝った設定はあまり好きじゃなくて、自分で考えるのも初めは楽しいんだけど途中で面倒くさくなっちゃう。冒険物語が好きってだけなのかもしれないとも思う。SFといっても宇宙系が好きで、宇宙と言えば未知への冒険が多いと思うから。
ずれました。
練習で目の前にある光景を言葉に置き換えてみる。
4畳半の部屋、横に狭いが天上は高く、屋根まで続いているのだろう、天井は斜めに向き合い三角の形をしている。窓際に置かれた机にはスタンドに立てられた大きなモニターが存在感を示している他はコンピューターのキーボードと雑多に置かれた文具が散らばっている。絶妙なバランスで保たれた雑貨達は恐らく本人にしかどこに何があるのがすぐには分からなそうだ。
この最初の4畳半の部屋とか、そういう数値を入れた設定ってとても気を使う。あとで訂正が出来ないから!っていうのもあるし、どんな大きさが正解なのかいまいちピンと来なかったり。
しかもちょっと部屋と机の上を説明するだけで何行使ってるの!って思うのです。
それが今後のストーリーに必要なのか、この机の上を想像した人が登場する人の人となりを想像して、それが今後と結びつくのか。
そこまで考える必要あるか?と思いつつも、結びつかないと面白くねぇなぁとも思うのです。
机の上はまだよくて、景色なんてものはもう最悪で、
「路地の向こう側からだんだんオレンジがかった空が見え、ついには眩しい太陽が現れると街を滑空する電線たちは影の存在から真っ黒な線として日常に浮かび上がって来た。その線は街の人達を繋ぐための大切な結び目を作っているようで、雁字搦めに縛り付けるような拘束具のようにも見えた。この光景を見るたびに俺はこれが街の風景であると分かっていても、いつかこの黒いしがらみから街を開放したいと願ってしまうのである」
いや、何を言いたいのか分からないし、もう誤魔化しちゃってるし。
街の風景を言いたいのに、街並みの家の造形一つ言って無い。伝統的な日本家屋? ナイナイ、ヨーロッパ調のレンガ造り? ナイナイ、なにそれ? そしたら家って言ったらどんな奴なのさ? 四角い箱の上に三角の屋根が乗っかってる? それとも実はコンクリづくりで屋上のある家が普通になっていたとか。
そういうことをしたいのに、どうやったらうまく伝えられるか言葉が出ないのです。
そして電線で誤魔化したけっか、家は黒いミミズが張ったような邪魔者が上に描かれる…。
ミミズって電線のことです。なんていいたけど、本当は下手くそだからミミズが這いつくばったような字、というニュアンスでミミズが這いつくばったような絵ということで下手くそ―ということが…
この! へたくそー (・ω≦) テヘペロ
2019.1.8
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