第4話 いつだってソーサー
自分が苦しいなら
苦しいと言っていいよ
悲しいなら悲しい顔をすれば良い
わからなかったらわからないで良いんだ
僕も知りはしない
一緒にわからないねって言って
一緒にわからない顔をしちゃおう
モヤモヤして地団駄を踏んで
グッとこらえたかったら無理せずに
堪えられるだけ堪えて
それで吐き出しちゃっても良いんだ
僕が困った顔をしていたとしても
困っちゃっただけだから
精一杯困った顔をするのが終わったら
また一緒に笑いましょう
気持ちのままに出ちゃっても
いつか君がどんな顔をして笑っているのかこっそりと覗いているのか
僕にはわからなくても
君の思う形でそれで良いんだと
僕は頷いていよう
正解なんてのは自分が判断するのさ
いつだってそう
いつだってソーサーを手に入れてから
僕はいつだってそうなんだ
このお皿に乗せたことはみんな
いつだってそう
いつだってソーサーなんだ
なにがって?
いつだってそうさ、いつだってそうなんだよ
なぁ、青年、なぁいつだってそうなんだよ
これを見て欲しいと思った人は
多分もうここには居なくて
それでも何かの拍子に
ふらっと寄ったりするんじゃないかと
そんな風に思って
空目した何かと
絶望的なオヤジギャクを要り混ぜながら
僕はいつだってそう
これでいいんじゃないかと呟いていたんだ
2019.1.10
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