第24話 焚火
打合せから帰ってきたリーダーたちと合流し装備の点検と準備をして体力回復の為休息し明日に備える。
「魔物を遠ざける為焚火を絶やさないよう二人組、交代で番をする。俺とワイズマン、ルナと山本の順でしたい」
夕食の後、リーダーからそんな提案があった。反対は出なかった。
「それで二度目の依頼ですがどんな感じですか?」
夜も更けリーダーとワイズマンが気付けに飲んだ酒でよぱらって寝床に突っ込んできた後。なし崩し的に番を変わった俺とルナは焚火を囲み、周囲を警戒しつつ話をしていた。
「冒険をしているって感じがする。些細なことが新鮮で楽しい。一度目はそんな余裕なかったからな」
あんなにも心躍る体験があっただろうか。伝説の存在が目の前に現れ、あまつさえそれを倒す栄誉にあずかれるなど信じられることではない。
「そうですか、それはよかったです。冒険者を長くしてきた甲斐があったとうものですよ」
胸を張って言う様は誇りと喜びに満ちていて冒険者の顔をしていた。
「そうだ、一つ聞きたいことがある」
「なんでしょう」
「なんで冒険者になったんだ?魔物とは戦うし、危険な遺跡に潜ることもある。そんな中どうして冒険者をしているのか気になる」
ずっと気になっていた。明らかに十代も後半に入ったばかりにも見える彼女がこんな危険な仕事をしているのか。
「…そうですね、少し長くなりますが話しましょう。大事なことですしね」
姿勢を正して話を聞くという体をつくり耳を傾ける。ルナは少し考えたあと意を決して口を開いた。そして語りだしたこれまでのことを…。
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