第7話 依頼

「それで早速だがこの依頼を受けてほしい」


 諸々の登録のための手続きが終わり。ルナ、リーダーと共に依頼をこなす運びとなった。


「まぁ、初心者向けの簡単な依頼だ。今更君たちに頼むようなものではないが彼の肩慣らしにはちょうどいいだろう、頼んだぞ」

「了解しました」


 リーダーが恭しく依頼書を受け取る、受け取った瞬間に依頼が始まるというのがギルドの流儀であり儀式であるらしい。

俺たちはそれぞれレイスと挨拶を交わした後、部屋の前で合流し準備を整えるため店へ向かう。


「ああ、そうだ。ギルドを出る前に受付に寄ろう、どうせ次からは彼女から依頼を受けとるんだ損はないだろう」


階段を下りた先、左手側に掲示板と複数の受付があり。鎧をつけ剣を腰に下げた冒険者、いかにも田舎から出てきたといった農民、神経質に書類に目を通す商人と様々な人々が列を成していた。


「次の方~」

 長い行列を抜け、やっと受付にたどりついた頃には疲れ果ててうな垂れていた。

だが、受付にも疲れる人物が待っていた。


「あら、ルナちゃんとリーダーとえーとどなたですか?」

「どうも」

「おう、こいつは新入りのヤマモトだ」

「初めまして、山本 行成といいます。遺跡で彼らに出会って、行動を共にすることになりました、よろしくお願いします。」

「ええ、お願いしますね。聞いた話よりも優しい方でよかったです」

「誰からですか?」

「ギルド長から?」

「なぜ疑問形何ですか」

「さぁ」

「さぁって…」

「それ以上はやめておけ、そいつの天然に付き合ってると日が暮れる」

「ひどい言い様ですね。それでご用件は何でしょう」

「こいつに依頼の説明をしてやってくれ」

「承知しました」

ギルドには主に二種類依頼があり。遺跡の調査と魔物の討伐がそれにあたり、他にも地図の作成、護衛、植物の採取など多岐に渡るとのこと。


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