三百年ほど前に魔王が倒され、平和な世界と(表向きには)なった、剣と魔法の世界ロウド。
大活躍した勇者の戦後の働き(子作り)のおかげで、この世は犬も歩けば勇者に当たるほど勇者の子孫で溢れ返った。
少年ライも、そんな沢山の埋もれた勇者十把一絡げの1人として、『魔物討伐』の旅立ちを命じられる。
この時誰もが、いや、神でさえこんな精霊やドラゴンをも驚愕させるような者になるとは思いもつかなかったろう。
もちろん絶対に 軽いノリノリの本人も。
妖精よりも純粋で、トラブルメーカー、皆を振り回すおバカで多感な少年ライ。
しかし彼の心(シン)には熱い勇者の血が深く流れていた。
時同じくして、世界は再び混沌と狂乱の世界へとうねりを変えていく。
コメディ6割シリアス3割その他1割――
辛辣で残酷な現実に目をそらすことなく対峙し、臆することなく信じた道を突き進む。
はっちゃけながらも出会う者全てを救おうとする、そんな希代な勇者の成長と活躍を是非ご覧ください。
主人公のライの両親は勇者。兄妹も勇者。始まりの1話では、まるで勇者の大安売り。豪運のスキルを持つ勇者ライも、やがて旅に出るが……。
ギャンブルで魔導装甲を手に入れたり、四大精霊と出会い彼等の呪縛を解いていく。多くの人々と出会いハチャメチャな旅が続くのだが……。
やがて行く先々で現れる様々な魔王の影。魔王に対抗すべく行動を起こしているが、これが国を、世界を巻き込んでいく。
「オノボリ勇者」「呆け勇者」から始まっていくライの称号だが、やがて常人を逸脱し、新たな称号を手に入れていく……。勇者が旅によって様々な問題にあたり、仲間達と出会い、自分自身強くなっていく。精霊の力を得てパワーアップするライ。魔王を倒す為に神格化を目指すが、果たして彼は神の領域に達する事が出来るのか?……。
ファンタジーの王道ではありますが、ギャグが多数に盛り込まれています。くすりと笑いがこぼれるギャグばかりではなく、時にはシリアスな一面で胸にジーンとくる場面もあり、ヒューマン・ドラマも、お見事としかいいようがありません。
幻想世界ロウドを駆け巡るライの旅は、いつ終焉を迎えるのか?
いや、ライの旅は、始まったばかり……。旅は、まだ終わらない……。