第四部 第七章 第七話 勇者と妖精


 トシューラにより侵略され滅んだ小国・『リーブラ』───。



 リーブラ国は、小国ながら隣国の脅威に対抗しつつ長い歴史を紡いていたという。

 時にして六百年……その力はリーブラ国の土地柄に由来するものだった。


 【妖精の森】


 妖精と呼ばれる霊位存在がリーブラ国の中に国を持っていたのだ。


「妖精族……それって、お伽噺の?」

「ああ。人よりずっと小さい存在だが、高い魔力と知能を持つ霊位存在。リーブラ王家はその妖精族と契約していてな?恩恵として王族は高度な魔法を教授して貰っていた」


 代償として土地を……という訳ではなく、妖精族は気紛れではあるが義理堅い面もあるそうだ。

 元々『彷徨う森』で放浪していた妖精族を温かく迎えたリーブラ王家。その際の友好が始まりだと伝わっている。


 教授される魔法は攻撃的なものから戦略的なものまで幅広く、特に幻術系は森の多いリーブラで効果を発揮したとアスレフは語る。

 更に国境は、妖精族自らが魔法を使用し悪意有る者の侵入を防いでいたのだという。


「忘れもしない……あれは収穫祭の日だった。リーブラ国は他国との交流が無い訳ではない。収穫祭は妖精への感謝を兼ねたもので物珍しく、他国から観光に来る者も居た程だ。だが、あの日は……」


 様子が違った──と、アスレフは唇を噛み締めている。


「城には来訪者が挨拶に訪れていたのだ。が、その中に旅の勇者が居てな……何でも妖精に興味があるとかで、熱心に歴史を聞いていた。だがソイツの本当の狙いは、妖精とリーブラ国の切り崩し……」

「……何があったんです?」

「俺も詳しくは分からない。だが、勇者が『彷徨う森』に向かった途端に国境に張られていた妖精の魔法が消えたんだ。同時に『彷徨う森』も消えちまった。それを待っていたかの様にトシューラが雪崩れ込んで……」

「………その勇者って野郎の名前は分かりますか?」

「確かジレッド……という名だった。聞いたことがあるか?」

「いえ……初めて聞く名前です」


 魔王アムドと戦った後、マリアンヌは注意すべき存在の名を幾つかライに告げていた。


【デルメレア・ヴァンレージ】

【クラウド・ハイト・デ・アステ】

【リーファム・パトネグラム】

【ミブ・ゲンジュウロウ】


 そこにジレッドという名は無い……。


「トシューラ兵に対しリーブラは善戦した。だが、相手は大国。その物量、人員……妖精族の協力を失った我々には直ぐに限界が。トドメとなったのはあの仮面の魔術師……」

「ベリド……ですね?」

「ソイツは知っていたか。何か因縁でもあるのか?」

「魔獣を使ってシウト国を荒らした奴ですよ……俺が魔石採掘場に送られたのはソイツが原因です。俺はベリドを倒せる力を求めて修行を続けている……ベリド絡みの案件は一つ二つじゃないみたいですし……」

「そうか……。俺が見た奴も明らかに異常な力だった。剣も魔法も利かない相手……まるで悪夢の様だったよ」


 神格魔法を容易く扱うベリド。例え一国の筆頭騎士でも瞬殺されるだろう異常な魔術師──。

 【破壊者】に負わされた傷が少しでも癒えないことをライが望んでしまうのは、エノフラハでの戦いで圧倒された畏怖がある為だ。


「その後、リーブラの民は大きく分類された。俺達の様な男は肉体労働者。女は……」

「………。要点だけにしましょうか」

「……済まんな」


 戦で負けた国の女性の行く末は殆ど決まっている。若い者は貴族の奴隷として囲われるか人身売買され、それ以外の者はあらゆる雑事に馬車馬の如く働かされることになる。

 アスレフはまだそれ程の歳ではない。ルチルの年齢からすればアスレフの妻はまだ若いと考えられる。


 本当は直ぐにでも救いに行きたいアスレフの心情は、察して余りある。それをわかっているからこそ、トシューラはルチルをアスレフの元に置いたのだ。

 逆らえば息子も同罪だ、と。


「王家の方々はどうなりました?」

「王は……討たれた。主君を守ることが出来なかった我が身を呪ったよ。王妃はその身が汚されることを良しとせず自害を……」

「……そう……ですか……」

「だが、王子は守ることが出来た。今は労働者の中に紛れて居られる」

「……なら、早くオルネリアさんの無事を教えて上げないと」


 スクッと立ち上がったライは改めてアスレフに質問した。


「最後に聞きますが、救うべき人達の居場所に心当たりは?」

「ある……が、全てを把握している訳ではない。何せ兵の雑談を盗み聞きするのが精々だからな。無論、全員を救うことは出来ないないだろうことは覚悟している……」

「でも、最低でも把握しているだけは救える。今はそれで我慢してください」


 当たり前の様に建物の入り口から外に出たライは、そのままかつての王城の方角へと歩み始める。


「お、おい!見付かるぞ!何をするつもりだ?」

「まず手始めに、この場所を掌握します。この施設に居る人をアスレフさんとルチル君以外、昏倒させます」

「お、俺達以外全員?それは幾らなんでも……」


 収用施設全てとなると街一つの広範囲だ。魔石を大量に使った結界とは訳が違う。


「そこで幾つか。リーブラの皆さんはそれほど掛からず目覚めると思いますが、トシューラ兵は俺が解くまで目覚めません。個人間の恨みなら止めませんが、極力殺さないで下さい」

「………敵に情けを掛けるのか?」

「アスレフさん達からすれば憎い仇なんでしょう……。しかし、トシューラ兵全てが悪人じゃないことも俺は知ってる。ソイツらにだって家族は居るんですよ」

「………約束は出来んぞ?」

「これは命令じゃなくてお願いです。嫌なんですよ……殺し殺されの連鎖が。そういうのは覚悟を持った者同士が一対一でやるべきだ」


 いや……ライはそれすら本当は嫌なのだ。命のやり取りなど無いに越したことはない。

 だが、人間はそうは行かない生き物……だから命令ではなくお願いしか出来ない。ライ自身も魔の海域にて怒りを振り翳したのだ。他者を責めるなど出来る訳もない。


「行きます」


 そう告げた後、ライは最大出力で魔法を発動。使用したのは幻覚魔法 《迷宮回廊》──。

 意識の迷宮から脱け出す鍵は『リーブラ国への誇り』。これでトシューラ兵は目覚めることはない……筈だった。


 だが……今回、ライは初めてのケースに直面する。


「!……抵抗された?」

「どうした?」

「いえ……魔法を跳ね退けた者が居ます。それも二名……」


 一人は一度幻術の中に落ちかけたが、抵抗し持ち直した様だ。

 だが、もう一人は魔法自体をあっさり跳ね退けたのである。


 幻覚魔法への抵抗力を持つ者が居ることは想定していたが、今のライの魔法を跳ね退けるとなると相当厄介な相手と言える。


「……とにかく見てきます。この施設は解放された状態ですが、結界を破らないと外に出られません。無理に破るとトシューラにバレるので気を付けて」

「待て!俺も行く!」

「ルチル君が居るんですからダメですよ。魔法に抵抗した奴を何とかしないと……」

「……そ、そうだな。わかった」


 急いで家の中に戻るアスレフを確認し、ライは更なる分身を作製……自らに向け魔法を放ち吸収する『法則矛盾の回復』で魔力を補充した。


「さて……まだ動かないってことは、ご丁寧に待ってるってことか?それなら、ご挨拶に行かないとね?」


 ライは結界に触れない高さまで飛翔。まず向かうべきは完全に跳ね退けた相手だろう。


 こんな場所に魔王が居る可能性も疑ったが、本体ライが把握した情報『イシェルド国王が魔王を騙っていた』こともあり半信半疑と言った状態だ。


 だが、魔法に抵抗した者ならばかなりの力を持つ。暴れられる可能性も考慮し早めに対応せねばならない。


 そうして向かったのは王城跡。そこには……誰も居なかった。


「は……?……えっ?ど、どういうこと?」


 魔力は感じるが姿が見当たらない。始めライは自分の感覚がおかしくなったのかと思った。

 だが……次の瞬間、更に驚かされることになる。


先刻さっきの魔法はあなた?」

「うおっ!え?誰?一体何処に……」

「ここよ、ここ。ウフフ……」


 女の声はすれど姿は見えず……何かの魔法を疑ったが、魔法であれば常に纏装を張るライが気付かない訳もない。


「……誰か知らないけど、話がある。姿を見せてくれないか?」

「嫌よ……私は恥ずかしがり屋なの」

「……じゃ、じゃあ、話だけで良いから。確認したいんだけど、アンタはトシューラの関係者か?」

「違うわよ。あんな連中と一緒にしないで!失礼ね!」

「………スミマセン。じゃ、じゃあ、魔王や魔人か?」

「……あなたの質問は随分と突飛とっぴね?なんで魔王になるのよ……」

「いや……魔王遭遇率高いんで、つい確認を……」

「………苦労してるのね、あなたも」

「いやぁ……まあ、大変ではある……かな?ハ……ハハ……」


 ズゥ~ン……と落ち込んだライは、ガクリと肩を落とした。居たたまれない空気が場を包む。


「ま、まあ、人生そんなものよ。頑張ってね?」

「ハァ……あ、ありがとうございます」


 魔王に度々遭遇する人生が『そんなもの』とは一体何の冗談か……そう思わずには居られないライ。

 ともかく、トシューラと関わりがある者ではないのならば話が早い。


「じゃあ、アンタ何してるの?」

「あ、あたし?あたしは……その……偵察に……」

「偵察?他国の斥候?」

「ま、まぁ、そんなもの……かしら」

「……ま、良いや。俺の邪魔はしないと約束するなら俺も手出ししない。どう?」

「良いわよ」

「了解……じゃ、俺忙しいから。それでは!」

「待って!あ……あのね?その……」


 ライを引き留めた声は、何か言いたげだ。が、どうももどかしい。


先刻さっきも言ったように、本当に忙しいんだよ。頼むから早くしてくれないかな?」

「……あ、あのね?お願いがあって……」

「何?何がお願い?」

「……そ、その前に……」


 一瞬の閃光。そこに現れたのは手の平に乗るほどの小さな……虫羽根で羽ばたきつつ飛翔する、人の姿をしたその存在──。


 そう……それは【妖精族】である。


 だが──ライは見ちゃいなかった……。


「め、目が!目がぁぁぁっ!?」


 妖精出現の閃光にやられ、目を抑え石畳を転げ回っている。


「ちょっ!だ、大丈夫?」

「目がぁぁ!メガァ……フラッシュ!」


 カッと見開いたライの目から閃光が迸る。今度は妖精が目眩ましを食らうこととなった。


「きゃあ!眩しい!」

「ハッハッハ。お返しだ」

「あんたアホなの?アホなのね?」

「いいえ、勇者ですよ?」

「答えになってないわよ!」


 目を抑えて飛翔する妖精を手の平に乗せたライは、マジマジとその姿を観察した。


 如何にも妖精の衣装を纏う、掌程に小さな女の子……正直妖精の年齢は良く分からないが、出るところは出ているのでそれなりに成長していると見て間違いない。

 尖った耳はレフ族に似ているが、緑の髪色が人間との違いを感じさせた。


「で……妖精さんが何の用?いや、その前に……」


 いつもの如く律儀に自己紹介。視力が回復した妖精もライの誠意を理解したらしく、手の平から飛び立ち宙で丁寧なお辞儀をして見せた。

 妖精は自らの名を『ウィンディ』と名乗った。


「……あ、あのね?妖精族の森なんだけど……」

「ああ……『彷徨う森』とか言ってたヤツか。何処かへ消えたからこの国がこうなったんだろ?」

「………やっぱり移動しちゃったんだ」

「………やっぱりって、何で知らなかったの?」

「あたしは旅に出てたのよ。世界を巡ってみたくて飛び出したんだけど、まさかリーブラ国が無くなるなんて思わなかったし」


 ウィンディは帰る故郷が無くなっていたことに気付きリーブラ国を訪れたらしい。


 アスレフの話をウィンディに伝えると、酷く狼狽していることがわかる。


「五年前……で、でも、妖精の加護が急に消えるなんておかしいわ?」

「副団長さんも理由が分からない……って話なんだよ。突然加護が消えて敵が雪崩れ込んだって。その前に『何処ぞのエセ勇者』が何かしたらしいんだけど、如何せん五年前だし……」

「……わかったわ。確かめに行きましょう。あなたへのお願いは『一緒に妖精を探して欲しい』よ」

「でも、森は移動しちゃったんだろ?」

「妖精族は気まぐれだけど変なところが義理堅いのよ。もし妖精族が意図して縁を切るなら、王族の誰かに別れとして何かを渡しに行く筈。でも、王子に確認したらまだだって……」

「王子に会ったのか?」

「……ええ、姿を隠してほんの少しだけ。とても辛そうだったけど、事情を話したら聞いて貰えたわ」


 忍び込んだウィンディはリーブラ王子と確認を行ったらしい。王子自身も過去の事情は知らないとのこと。


「……わかった。でも、その前に幾つかやることがある。それからで良いか?」

「ええ。じゃあ、あなたに付いて行くわね。宜しく、勇者さん?」

「了解。妖精さん」


 ライの着物の懐に潜り込んだウィンディ。ライは苦笑いを浮かべながらも、もう一人の『魔法を跳ね退けた人物』を探すことにした。


 次の場所は兵舎らしき場所──そこに居たのは一人の……十三、四歳程の【少女】だった。


「もしも~し!う~ん……見事に固まってますね。これは面白い」


 リーブラ国跡──収容施設には『強制労働』という言葉が似合わぬ少女の姿が見える……。

 少女は呆けて動かないトシューラ兵を珍しげに観察していた。


 この場で動いている……その事実が指し示すのは、ライの幻覚魔法を跳ね退けたのは彼女で間違い無いということだ。



 見たところ貴族令嬢という訳でもないが、奴隷にも見えないしっかりとした身なり。そもそも、何故若い少女がこんな場所をウロウロしているのかが疑問だ……。


 少女は緑色のコートを羽織り、やや小柄で癖っ毛……真ん丸眼鏡を掛けていた。


「ちょっと、そこの小娘!あなた、何でこんなとこに居るのよ!」


 ウィンディはライの懐から飛び出して少女に近付いた。少女の目の前に飛翔すると、その額をペシペシと叩いている。


「………。あっ!見付けた!これでようやく帰れるわ!」


 少女は眼鏡をずらしウィンディを確認すると、素手でおもむろに掴みかかった。

 が、間一髪……。ウィンディはその手をヒラリと躱しライの耳の後ろへと素早く隠れた。


「ちょっと~!何すんのよ!」

「あれぇ?案外素早いわ!ちょっと!逃げないで!」

「話を聞きなさいよ!ライ!何とかしてよ!」


 ライのことが見えていないかの様にウィンディを追いかけ回す少女に、足を踏まれたり髪を掴まれたりと散々な目に遭わされている『木偶の坊勇者』。


「……もしも~し?止めてくれませんか?」

「待て!この!この!」

「ね、ねぇ?聞こえないの?」

「こうなったらこの袋で……えいっ!」


 スッポリと袋を被ったライはとうとう我慢の限界に至る。


「……フ、フハハハハ!良いだろう!我を無きも……痛い!ものと見るならば、そ……痛い!その身を以て、痛ってぇ!味わうがよい!」


 何度も足の爪先を踏まれながらも遂に炸裂するライの怒り。再びその目から魔法が迸る。

 目から放たれる怪光線は袋を貫き、目の位置に穴を開けた。『怪しい男』の出来上がりだ!


「さぁ!お仕置きの時間也!」


 ウィンディを素早く懐にしまい込んだライは、残像を残しつつ少女の背後に回る。そして頭を鷲掴みにすると、《迷宮回廊・改》を発動。少女は一瞬抵抗を見せたが、今度は魔法に飲み込まれた……。


「………何をしたの?」


 ライの懐からひょっこり顔を出したウィンディは、そのまま少女の頭に飛び乗り額をペシペシと叩いている。しかし、反応は無い。


「なぁに……夢の中に案内しただけだよ。と~っても楽しい夢の中へ、ね?」


 《迷宮回廊・改》は目覚めの鍵の設定は無い。その人物が一番恐れる出来事、人や物が、その人物が一番恐れる形で襲い来る幻覚魔法である。

 それが十度繰り返すと目が覚めるというキッツイお仕置き魔法だ。



 苦悶の表情を浮かべ立ち尽くす少女は、やがてビクン!と痙攣した。


「今、一回目の夢が終わったみたいね」

「フッフッフ……俺を無視した罰さ。あと九回……たっぷり味わうが良い!」


 頭の袋を外したライは完全な悪人顔だった……。


「悪い顔してるわね……ライ……」

「フッフッフ……ウィンディさんこそ……」


 すっかり意気投合している二人。実は似た者同士なのかもしれない……。


 だが──こうして少女が痙攣を七度繰り返した時、異変が起こった……。


 それは、ライにとってあまりに予想外の出来事……。


「ライ……大変よ……」

「どうしたんだ、ウィンディ?」

「この娘……お漏らし……」

「うわあぁぁ~っ!?」


 そう……少女は恐怖のあまり“ 粗相 ”をしてしまったのである。


「くそっ!何てこった!」

「どうするの、これ……着替えさせる?あたしには無理だけど……」

「くっ……女の子をひん剥く訳には行かないだろ!目が覚めるまでに何とかしないと……」

「あ……痙攣した。これで八回目よ?」

「くっそぉぉぉう!?」


 《物質変換》を行えば服は作り替えが可能だが、身体は汚れたまま……。ライは思考をフル回転させ魔法式を構築した。


 思春期の少女が残すには避けねばならぬ心の傷……そして遂に、編み出した魔法を発動!


 円柱状に発生した水柱は、少女の首から下を温水で浸す。その状態で水は微妙に震動、流動。更に土魔法で石鹸を構築し、高速洗浄、濯ぎを行った。

 水を魔力変換しその魔力で今度は【風魔法】【火炎魔法】を組み合わせた温風を発生。肉体に負担が出ない範疇で風を流動させる。


「……うっ……う~ん」

「ライ!時間が無いわ!」

「え~い!ままよ!」


 少女が目を覚ますと同時に服は見事に乾燥。仄かな石鹸の香りを残し、ライは少女の尊厳を守り抜くことに成功した。


 しかし……ライは、やり遂げた感と共にガックリと肩を落とす。


(時間無ぇってのに何やってんだ、俺は……)


 少女の粗相の後始末……だが、これで良い。あんな屈辱は自分だけで……『お漏らし勇者』ならではの心遣いである。


 妖精とお漏らしっ娘……この新たな二つの出会いこそがリーブラの悲劇を救う道筋となることなど、当然ライは気付く由もない……。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る