第二部 第四章 第八話 分裂する勇者



「始まったか……。ライよ、抜かるでないぞよ?」


 海上にて魔人二人が戦いの火蓋を切った頃、メトラペトラは島にて『バカンスセット』の回収を始めていた。

 自分が浮かれていたせいで本来不要な揉め事が起きた為、メトラペトラはバカンスを続ける気にはならなかったのだ。


 実際、メトラペトラが警戒していれば【魔王エイル・バニンズ】は封印から解放されなかった……かどうかは、また別の話。例えライの行動を諌めたとしても、揉め事など起こるときは起こるのである。ライが封印を破らない場合、リルが代わりを務めていた可能性は否定できないのだ。



 しかし、そんなことには気付かぬメトラペトラ。責任はどうしても感じてしまうのだろう……。



 そして道具を全て回収したメトラペトラは、眼前に突き立てられている【魔剣・獅子吼】を睨み思考していた……。 


「……まさか、こんな島に【獅子吼】があるとはのぅ」

「結局、それは何なんですか?」

「これか?これはじゃニャァァーッ!!! ライ!何故お主が此処におるんじゃ~!!」


 メトラペトラのすぐ背後に“スゥ~ッ”と現れたライは、さも当然の様に語り掛けたのだ。勿論、大混乱に陥る大聖霊様……。


「え?何でってそりゃ残ったからですよ?」

「残ったってお主……じゃあ、いま魔王と戦っとるのは誰じゃ?」

「そりゃあ俺ですけど?」

「……………」

「……………」

「そぉいっっ!!!」

「ぶべぇっ!!」


 会話の成り立たない相手への愛の鞭……という名の八つ当り。メトラペトラはライの顎を蹴り上げた。


「訳が分からんわ!……そうじゃ!先刻も突然偽物が現れたりお主が現れたりと……」

「まあまあ、落ち着いて下さいよ……今から説明しますから。まずは昨日のことからですかね……」


 メトラペトラが島での滞在延長を希望したその日、ライが丸一日何かをやっていたのは知っていた。いつもの修業かと放置していたが、可能性としてその間に何かを修得したということになる……。


「昨日確認していたのは胸の紋章の影響ですよ。何て言うか……違和感があったんです」

「それは身体に関することかぇ?だとすれば何故早く言わんのじゃ!」

「いえ……『身体』と言うより『頭』の方というべきですかね?」

「な、なんじゃと!それ以上悪くなったらもう手遅れ……くっ……なんて……なんて残酷な世界なんじゃ……」

「い、いや、別に頭の中が『パッパラピ~!』になった訳じゃないですからね?というか、それ以上悪くなったらとかどういうことだニャンコ?」

「ニャーン?」


 都合が悪くなるとゴロゴロと喉をならし地に転がる大聖霊様……。


「くっ……ま、まあ話を続けますよ?で、その違和感なんですけど……意識が拡がっているというか、同時に色々と考えてしまうというか……ちょっと説明が難しいですね……」

「……?要領を得んのぅ」

「まあ、見て貰った方が早いですね」


 ライはメトラペトラから少し距離を取ると魔法詠唱を開始。本来は『高速言語』で充分なのだが、事態を把握させる為に敢えてゆっくりと詠唱をしている。

 そして同時に纏装を展開。詠唱を終え手を右横に翳すと、ライの纏装が身体から右に“ズレた”のである。ライと同じ輪郭をした纏装が横に並んでいた。


「ニャ!ニャンじゃい、そりゃ~!!」

「纏装の分離、ですよ。俺自身から分離した纏装はそのまま少しの間、維持できます。但し、分離した纏装には中身が無いのでやがて霧散する。だけど魔法を詰め込めば固定されるらしく、霧散する時間が延びるんですよ。属性次第で色々出来るので、その都度使い分けるのが理想ですね」


 メトラペトラは己の記憶を探る。現在に至るまで優れた魔術師、優れた纏装使いを見てきた。しかし一度としてそんなことを可能にした例を知らない。あの『バベル』でさえも……。


「………初耳、というより普通無理じゃぞ、それは」

「でも、出来たんだから仕方無いっすよ。ともかく、それで色々試したら気付いたことが二つ。一つ目は外見。分離の際の纏装に『幻覚魔法属性』を付与すると、姿を自由に調整できる」

「……じゃからジジィやらデブやらの姿をしておったのか。じ、じゃが、アレは勝手に動いておったぞよ?」

「それが二つ目です。纏装の中身になる魔法に『高速言語』で遠隔操作を付与すると操れるようになる……つまり、実体のある分身ですね。しかも遠隔操作中の魔力供給も可能でした」

「つまり、お主の魔力切れが起こらん限り維持できる訳か。しかも纏装じゃから探知の網にも掛かるんじゃな?ふぅむ………」


 マジマジとライを見つめるメトラペトラ。いままで予想外の行動は多かったが、今回が一番驚かされたと感じている。


「お主……天才じゃったか……」


 その言葉に自嘲するように笑うライ……。


「だと良かったんですけどねぇ……多分、違いますよ。恐らくコレは、俺の持つ【存在特性】が絡んでるんじゃないですかね?」


 【存在特性】──ロウド世界の人間は生まれつき、自らの存在に関わる特性を持つ。それは千差万別で殆ど同じものは無く、またそれに気付かず生涯を終える者が大多数だ。ましてやその力を理解し使用出来る者など、メトラペトラですら数名しか知らない。


「存在特性など能力の当り外れが大きすぎて期待しとらんかったんじゃが……自分の特性が何か理解したんじゃな?」

「いえ、全く……まぁ、『存在特性かも?』というのは仮説なんで根拠はありませんよ。理屈はともかく、まぁそんな感じで分身を使える様になりました。アッチの視界も情報として入るから結構便利ですよ?」

「ちょっと待て……お主、それだけの情報量を頭の中で把握しとるのかぇ?」

「ええ、まぁ……。元々の違和感の原因はそっちですし……」


 そこでメトラペトラは考えた。ライの脳内で起こっているだろう事態……それは海王──リルに宿した新たな概念と同じではなかろうか?と。『一つの意識で複数の身体の操作』……それこそが違和感なのではなかろうか?


「精神は本当に大丈夫なんじゃな? 」

「それが、不思議なことに少し余裕すらあるんですよ……。それに普段は意識を狭くしておくことも可能ですから」

「……ほ、他には何も無かろうな?」

「………それがですね?」


 魔法操作が幾分上達した……と言う。それは複合的理由だろうとライは語った。


「複合的?」

先刻さっき言った『意識の拡張』、それに常に飛翔魔法の発動していた影響、大聖霊の紋章進化による魔法使用幅の拡大……多分、全部が理由だと思います。お陰で神格魔法が新たに二つ使える様になりました」

「…………」


 メトラペトラは呆れるしかなかった。ライと出会ってから長いようで、まだ……あまりに成長が早すぎるのだ。


 原因は恐らく──。


「やはり大聖霊の紋章……その影響かの……」

「はい?ですから複合的……」

「そうではない。お主、自分の異常さに気付かんのかぇ?成長が早すぎるのじゃ。恐らく……」

「フェルミナ……ですよね?」

「それも理解しておるのか……」


 流石のメトラペトラも寒気がした。ライが魔人になった現在、確かに急な成長があるのは当然である。しかし先程の『分身』も、数日での『神格魔法』追加修得も前代未聞と言える早さだ。

 当人の才のみで成し得たと考えるならば、ライは生まれつき突出していなければおかしいのである。


「以前、フェルミナに言ったんです。俺は才能怪しいから頑張らないと、って……。だからフェルミナは俺の成長を望んでくれたのかも知れません」

「故に才覚を引き出されて急成長……か」

「因みに、メトラ師匠の影響も含まれてると思いますよ?間違いなく勇者としては幸運ですね~……。で、話は戻りますが……」

「……相変わらず軽いのぅ。……。まあ、良いわ」


 ライの話では新たな神格魔法は《付加》 《魔力消滅》の二種類だという。


「フッ……『消滅』を修得したか。まあ、ワシの弟子じゃしの」

「ところがどっこい!単独じゃ殆ど使えないっす!」

「は?……何じゃ?どういうことじゃ、それは?」

「消滅魔法の展開が出来るのは一瞬なんですよ。しかも、消せるのはある程度の魔力だけ。どうです?凄いショボいっしょ?」


 期待した割りにショボい魔法……。弟子が自分の領分の魔法を覚えたのは嬉しいが、何ともやるせない気持ちのメトラペトラ……。


「……び、微妙じゃ……な」

「そこでもう一つの魔法、《付加》ですよ!物質を創造とまでは行きませんが、物質の構造を組み替えて効果を与えられるんです。で、与えられるのは俺が使える魔法のみ」

「………そうか!お主!」

「流石はメトラ師匠。気付きましたね?例え一瞬で消える《魔力消滅》でも、《付加》で固定しちゃえば持続する訳ですよ」


 簡単に言えば魔導具作製が可能になったのだ。現在は使える魔法が片寄っているが、この先多種多用な魔導具・神具の作製が可能となるのはかなり大きい。



「で、これからが本題です。俺が何で此処にいるのかですが……ぶっちゃけ相手出来ませんわ、魔王様は」

「…………」

「……うぉっ!ちょっと師匠!何で爪伸ばしてんですか?やめてっ!怖いからやめて!」

「やる前から……いや、今やっとるのか?えぇい!紛らわしい!!」

「ちょっ、ちょっと聞いてくださいよ!あぁ~!!」


 迫るメトラペトラを宥めて説明を続けるライの顔には、既に縦すじの傷跡が……。


「うぅ……酷い……。それでですね?」

「幾ら治るからって軽すぎるわ、お主……」

「いや、時間がないんですよ!あ、ホラ……」


 その言葉と同時に、海上に横一筋の光の渦が海の彼方に伸びて行く……。


「何じゃ、アレ……」

「俺の攻撃です。多分躱されてますけど……。で、話を戻しますが今の俺は魔王に勝てません。但し、正攻法では、です」

「勝てん根拠を言ってみよ」

「魔法修得の差ですね。エイルは封印されていた疲弊の為か、今の魔力総量は俺の方が多いです。それに圧縮魔法も魔王は使えない。ですが、同じ魔法なら威力はエイルの方がずっと高い。加えて神格魔法……攻撃はともかく、転移魔法が厄介すぎて勝てる気がしません」


 メトラペトラは器用に腕を組んで思考している……。


「ふぅむ……ワシはそれを含めた上で勝てると踏んだのじゃがな?いざとなれば助けに入ろうと思っとるし……」

「修業としてなら良いんですがね……実際、時間をかけて創意工夫でやり合えば勝てないにしてもギリギリで良い勝負出来るかと。でもアレ……暴発しますよ?」

「暴走か!そりゃあマズイ!!」


 魔王級の暴走は下手をすれば大陸の地形が変わる。何せ自らを省みず命を莫大な魔力に変え開放するのだ……。現在地が何処かは知らないが、その暴走は地形を破壊し、津波を起し、生態系を狂わせるのは間違いない。


「どうみても精神が不安定なんですよ……魔王……エイルは。一人称の言葉使いが『あたし』と『私』、『オレ』で一定していないし、すぐ激高するし……」

「ではワシが殺るしかないかの……」

「いえ……一応は何とか出来そうです。だから色々準備する為に来ました」

「またお主の悪い虫かぇ?じゃが、相手は魔王……既にその手が血塗られておる者じゃ。それに、お主が失敗すれば大規模犠牲の加害者になるのじゃぞ?」


 ライは笑顔だった。無謀に挑む際の、少し申し訳無さそうな笑顔……。いつもならば、誰かに頼ることを拒む時に浮かべる表情である。


 しかし……今回は違った。


「メトラ師匠……力を貸して下さい」

「………やれやれ。頼るだけマシかのぅ?」

「師匠……!愛してるよぉ!ムチューッ!!」

「調子に乗るな、戯けが!」

「ブピィッ!!」


 ライを張り飛ばしその顔に乗るメトラペトラ……だが突然、盛大に笑い出した。


「ハッハッハ!魔王すら救う痴れ者、か。ならばやり遂げてみせい!」

「り、了解っす……」




 まず始めたのは魔王を封じる魔導具……いや、神具の作製だ。魔術的細工の過程をすっ飛ばす《付加》は便利だが、現在ライが使える《魔力消滅》は効果が弱い。そこでメトラペトラに力を借り効果を高める。

 手順はリルの時と違いその殆どをライが担うことになる。メトラペトラは最後に力添えをするのみだ。


「そういえばリルは?」

「あっちで寝とるよ。あれだけ動き回っとるから疲れたんじゃろ」

「ハハハ……わかりました。……じゃあ、始めます」


 神具の素材にするのは海王の体内で見付けた小さな腕輪。そこに神格魔法 《付加》を発動し《魔力消滅》を組み込む。腕輪は光を放ちながら微妙に形を変え、内側に象形文字がビッシリと刻まれ始めた。


「メトラ師匠、お願いします」

「うむ……任せよ!」


 メトラペトラの力が加わると、魔法の光は朱色に変わる。そして小さく明滅するとその光は霞んで消えた。


「……フゥ。どうですかね?」

「どれ、貸してみよ」


 メトラペトラは腕輪に前足を通し、魔法を発動しようとした……が、魔法は発動しない。


「うむ。成功じゃな」

「ハァ……な、中々疲れますね、コレ……」

「ま、神格魔法じゃからの?しかし、これで魔王を封じられるかの?奴の魔力も本来は底無しじゃぞ?」

「その為に『分身』側にありったけの力を渡して来ました。あれだけ相手すれば魔力も随分削れた筈ですよ」

「代わりにお主が疲労状態か……一度回復しておけ」

「ウイッス!」


 胸の紋章に手を当てながら瞑想を行い、回復魔法で体を癒す。更にもう一度瞑想を行い、魔力はほぼ全快となった。


「改めて見ると卑怯な技じゃな、分身というのは。本人不在で無尽蔵の人形相手となれば相手泣くわな……」

「いや!これは戦略ですよ!使えるものを使うのは戦いの基本でしょ?」

「………まあ、良えわい。それはそうと、魔王の封印が成功しても不安定な精神は戻らんぞよ?」

「う~ん……それってやっぱり……」

「うむ……【魔人転生】のせいじゃろう。急激な魔力圧縮は精神にも影響を与える。恐らく『魔力増幅器』が歪んで精神を病んでおるのじゃろう」

「それ、治せますかね?」

「わからん。が……どのみち、まずは封印が先じゃよ……」

「それなんですが……先刻からエイルが『お兄ちゃん』と騒いでるんですが、何か知ってます?」


 海に視線を向けると、魔力の雨が海上に降り注ぎ水柱を大量に作っているのが確認出来た。離れている島からですら見えるのだ。相当な威力であることが窺える。


「魔王……エイルの兄は、レフ族の戦士じゃった。三百年前のトシューラ・アステの侵略に最後まで抗戦していたが、敵の手に掛かり命を落とした」

「レフ族の復讐じゃなく兄の復讐の為に魔人化したんですね……。その人、師匠は知り合いだったんですか?」

「何度か見掛けた程度じゃな。レフ族にしては豪快な奴でな?魔法特化のレフ族の中で纏装のみで戦う変わり者じゃったよ」

「その人の顔、教えて下さい」

「………わかった」


 メトラペトラは自らの額をライの額に合わせ、顔のイメージのみを流し込む。記憶を流せばライは更に余計な肩入れをする……そう案じた故だ。なんだかんだと、メトラペトラは面倒見が良い。


「よし!じゃ、行ってきます!!」

「うむ!早よう戻って食事の仕度をせい。ワシはエビが食いたい気分じゃよ?」

「了解っす!メトラ師匠!」


 そのまま海に飛び込んだライは、呼吸纏装を展開し海中を移動。魔王との戦闘に向かって行った。



「……そういえば、【獅子吼】のことを教え損なったのぅ。ま、後で良いじゃろ」


 魔剣・獅子吼はかつての勇者、バベルの武器の一つ。少し変わった神具にして強力な物だが、今ライがやろうとしていることには不要の……いや、寧ろ邪魔になる物と言える。後に説明すれば問題無い、とメトラペトラは開き直った。




 そして舞台は魔人同士の戦いの場に移る。時は魔王エイルが神格消滅魔法 《魂葬珠呪》を放った際の海中──。


 『分身』のライは本体から受け取っていた短刀に《魔力消滅》を《付加》し、《魂葬珠呪》に突き刺した。このままでは海底まで穿ち抜く程の魔法を止めるには覚悟が必要だった。次の瞬間、不安定になった魔法は形態を維持出来ずに爆発。その衝撃で『ライの分身』と短刀は消滅している。

 更に爆発の余波は海を伝わり、魔王の元へと迫る海中のライを岩礁に叩き付けた。


(ゴパァ!……クソッ、呼吸纏装が壊れた……)


 ライは素早く呼吸纏装を再展開。更に、新たな『分身』を生み出し魔王の真下に向かわせた。

 加えてもう一体……小さな纏装を使い海鳥を形成。魔王エイルの上空に配置し様子を窺う。


 錯乱するエイル……だが、念の為にもう少し消費させたい。卑怯と知りつつもエイルのトラウマである『兄』を用いて翻弄させるが、逆に暴走に拍車が掛かりそうになってしまった。その際、分身は腹部を貫かれ使用不可能となる。


(仕方ない。一か八かの賭け……は、いつものことか……ハハハ)


 自嘲しながら新たな分身を作製。ライが複数現れた場合、相手に技のタネを見抜かれる可能性もある。そこで『お兄ちゃんズ』の登場だ。全員妹持ち……もし消し飛ばされても『妹』相手なら本望だろう、と勝手な思考で姿を拝借した。


 魔王エイルが『お兄ちゃんズ』に気を取られている間に幻術で自分の顔を変えたライは、魔王の暴走を言葉で上手く抑え封印に成功したのである。


「さて…………どうしよう」


 成り行きと勢いで魔王に勝利したが、まともに衝突していたなら負けていただろう。ライがそんな相手を『下僕』にしたことをメトラペトラは知らない……。


「絶対何か言われるよなぁ……てか、勢いとはいえ馬鹿なことをまたしても言っちまったよ……」


 その時、ライの肩を叩く者がいた。『分身』のライである。


「ドンマイ、俺!」

「分身の俺……サンキュー!」


 更に逆側の肩を叩くのは当然、分身……。


「結果オーライ、俺!」

「俺三号!ヘヘッ、そうだな!」


 それから四号、五号と増えた分身達にライは励まされ続けた……。


 実はそれら全て自分で演じているという、悲しくも痛々しい勇者の真実が其処にはあった……。


「よぉし!者共、今日はエビ祭りだぁ~!!」


 魔王エイルを抱えている本体以外、分身は総出で海に飛び込んだ。師匠の為にエビを取る……その為に維持された分身達……。



 そして……島で待つメトラペトラは、大勢のライが大漁のエビを掴んで海から上がる姿を目撃することになる。


 その余りの気持ち悪さに、メトラペトラがエビ恐怖症になりかけたことは言うまでも無い……。



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