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前回までのお約束のギャグ、三兄弟のコミカルさと、ライのまた派手なイタズラ作戦から、一気に重いテーマになりましたね。
色々考えさせられる、ただのコメディで終わらせない、赤村様流の王道ファンタジーの持ち味です。
ここはあくまで被害者に手を下させることが重要。
それだけ激しいだろう被害者の恨みを晴らさせることで、彼らはやっと前を向いていけるのでしょう。中途半端な仕置きでは、一生恨みを引きずってたかもしれませんから。
そして直接被害者にやられることによって、加害者の罪が少しでも浄化するかもしれないこと。
そうして処刑というケジメをつけさせたライが、一番傷ついている。
なんだかまたいらぬ十字架を増やしてますね……(-_-;)
悲しいことに、人殺しは回数を重ねるほど手口が慣れてくるもの。
ただ彼はきっと、その重さにだけは決して慣れないのでしょうけど。
一度思い切り汚れまくってから、少しずつ穢れを落としていく。
始めから悪い事を全くしない聖者とは、清い白さの質が違うと思います。
魂を磨く、さすがは真の勇者です。
遅読で申し訳ありませんが、これからも少しずつ拝読させていただきたいです。
作者からの返信
コメント、いつも本当にありがとうございます!
読んで頂けているだけで感謝です!体調や生活などもありますのでどうかご無理は為さらないで下さいませ。
通常の異世界ものよりやや文化が現代寄りではありますが、やはり倫理的な面ではシビアなのは世界が厳しいからですね〜。
実は国家間で結んだ条約に奴隷禁止が存在していてトシューラも体面上容認しているんですが、裏ではこんな悪事も横行している状態です。泣き寝入りするしかない環境に力を得ているライが居たら……という風にキャラが勝手に動いてます。
そしてライは他者の心を尊重するので倫理よりもこんな結果を選びました。復讐という考え方としては世界観的に普通なのですが、それでもライだけは慣れていかないんですよ……。その理由は後に明らかになります。
青田さんの異世界★探訪記、楽しみに待ってますね〜!
∠(`・ω・´)
前回はギャグ回でしたが、今回は重い内容でしたね。
「罪と罰」。因果応報とでも申しましょうか。自分の仕出かした事に対して、罰を受けるのは相応の内容ではないとならないです。
今のウクライナ情勢では有りませんが、「戦争と平和」という倫理の書物が有ったのを何気に思い出しました。何をもってして正義となるのか?勝てば官軍。負ければ賊軍。さらに収容所では、ねじ曲がった秩序が引き起こす理不尽なる振る舞いがまかり通っていると思います。
本編とは関係ないですが、この回のお話で、そんな現在のウクライナ情勢の遣る瀬無さを考えさせられました。
作者からの返信
コメント、いつも本当にありがとうございます!
相変わらず動きが鈍くて御迷惑をお掛けしています。
m(_ _)m
明るく楽しい展開が多い本作ですが、実は現代の地球より厳しい世界です。盗賊団が跋扈し、定期的に魔物や魔獣の被害がでて、しかも魔王まで存在する世界ですからねぇ……。
その上魔法の優位性で優劣もあり、戦えない人とそうでない人ではあまりに生存能力が違います。
社会としては人間同士の結束もある反面、他国を搾取しようとする点は現代にも通じる部分もあります。結局、人間は自分に降り掛からないと自覚しないんですよねぇ……。
必死に人を信じようとしているのがライな訳ですが、若い彼に何故そこまでの芯があるのかはやがて判明します。
異常とも言えるお人好し……その真実は作中の要であり、複数の謎が隠されています。