第12話 バレンタインデーについて思う
てなわけで、
昨日はバレンタインデーだった。
あ、欧米式に言うと、ヴァレンタインズディ。Vよ、V。
みなさん、愛を語り合いましたか? どうでしたか? 女子ならチョコを渡して告白、男子ならチョコをもらって告られた?
いいなーいいなー。
キュンキュンしてて。
あたくしも小中高の学校生活、バレンタインデーはチョコの種類はちがえど、キュンキュンしてたなあ。小学校の頃は、定番は森永のハートチョコ。中学になると、手作りチョコで頑張ってた。まあ、それは単に溶かして型に入れて再度固める作業だったけれど。
こちらのねヴァレンタインズディはね、日本のそれとはちょっと違って、カップル、夫婦が愛を深め合う日。お互いがプレゼントしあう。どちらかといえば、男性が女性に花束やチョコ、ジュエリーなどを贈る。
イギリス紳士ってなんてロマンチックなのお!?♥ とメロメロして過剰評価しているそこのあなた。
いないから。イギリス紳士。
なんだか、ヴァレンタイン売り場を見てもわかるけど、これはあたくしの感じることだけど、下心ミエミエで興醒め。
ロンドンのおしゃんな花屋で売ってるおしゃんな花束は下心の束じゃねーか。
ヴァレンタインディ、カップル、愛、H。
直球なんです。
ヴァレンタイン時期にカード屋さんに行くと、カードの他に、ひと目をはばからずに
Bell for S○X
って書かれてある呼びベルが売られたりしていて、どうよこれ。ゲスいなあ。わたくしたちの崇高なバレンタインデーキュンキュンとはほど遠い。
それと、よく見かけるのが、ヴァレンタインズディが近くなると、大型スーパーのランジェリー売り場で仲睦まじくランジェリーを選んでいるカップル。ヴァレンタインズディ用の商品だと思われる、ものスゴイのを手にとって見ている。
お互いの目に写っているのは、ブラピとアンジェリーナなのだろう。共通項白人。
あーやだやだ、
要らぬソーゾーを強いられる。
どんなブサイクカップルでも、路ハグや路チュウは市民権を得ていて、そんなのヴァレンタインズディに限らず日常茶飯事のお国だから、ヴァレンタインズディには、そのうち路Hとかokになるんじゃないかとマジで心配している。
なんかゲスい。果てしなくゲスい。
恥じらいという観念はないのかね?君たちには。もっとベールに包んでくれ。
やっぱり日本人のあたくしは、バレンタインデーは小中高の学校生活で経験した、手作りチョコと手編みのマフラーを持って、センパイの部活の帰りをドキドキしながら待って、イザ、告白!!
そーゆーのがいいなあ。
ああ、青春だわ。
テメーら、こんなキュンキュンしたことねーだろ?
恥じらいの意味がわかるか?
包め。包装紙で。ラッピングしろ。
包め、ベールに。恥じらえ、もっと。
ふと思った。
こちらのヴァレンタインズディは日本の大人たちのクリスマス・イヴなんだと。
そしたら、激しく納得した。
じゃ、みなさんよろしくどーぞー♥
カップ・オブ・ティーNOW! 佐賀瀬 智 @tomo-s
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