第3話 楽をするのは、やめましょう
「で、まほ」
「何?一郎」
「待ち受け画像を変更できないのか?」
「どうして?」
「この子を探すんだろ?ややこしくて・・・」
「じゃあ、私の顔を表示するね」
「できるのか?」
「もち、へんしーん」
何だかアニメの、ヒロインが返信するときのようなBGMが流れた。
まさか、スマホが変形するのか?
それとも、きらびやかになるのか?
俺は(大袈裟とわかっていたが)とても、わくわくした。
すると、待ち受け画像が人の顔にかわった。
あからさまな2次元の女の子が表示される。
でも、かわいい。
(リアルに存在したら、困るタイプだけど)
ちなみに探すべき、待ち受け画像の女の子は3次元。
当たり前だけど。
「どう、かわいいでしょ?」
「ああ、描いた人は天才だな」
「そうじゃなくて、私を褒めてよ」
「まやは、有名なのか?」
「ううん、作者さんが趣味で描いたんだよ」
俺は、ピンと来た。
もっとも、あたったことはないが・・・
「もしかして、その作者さんを探すのか?」
「外れ、その人は・・・」
「もしかして、他界したのか?」
「ううん、生きてるよ。今も活動しているし、男性。居場所も知ってる」
「それなら、声の主?」
「この声は、私の声だよ。第3者(声優さん)の、声じゃない」
違ったか・・・やはり・・・
「一郎」
「何?」
「もしかして、早く終わらせようとしてない?」
「いえ、そんなことは・・・」
「本当です」
「まっいいわ。早速探しましょ」
「どこへ行くんだ?」
「そこらへん」
アバウトな・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます