第4話 あつあつ亭

9月22日(金)夕方

 ジュア~、ジュー、ジューと、熱々のコロッケが、また、揚がった。

   「一丁上がり」

と、江戸っ子の水沢千夏みずさわちなつは、今日も

 東京都足立区北千住の夕焼け商店街のコロッケ屋「あつあつ亭」で、人気のコロッケを揚げていた。

 千夏は、店の看板娘だった。

 千夏が7歳の時に母は、癌で亡くなり、父(53歳)と弟(17歳)との3人暮らしである。

 千夏は、幼い時から店の手伝いをしており、弟にとっては、正に母親代わりであった。

 彼女は、現在20歳、身長167cm、目がパッチリした下町美人である。

 性格は、男勝りで曲がったことが大嫌い。

 高校時代は、空手をやっておりインターハイに出場し、全国第2位になった。

 彼女が、揚げるコロッケは、とても人気があり、千夏目当てに来る男性客も少なくなかった。

 ・・・ただ、千夏は、少しばかり普通の女の子とは違っていた

    彼女は、特殊な超能力を持っていたのだった・・・

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