001 鈍痛
ズキズキと頭が痛む―――――
その日、僕を
しかし、今日の頭痛はいつものそれとは訳が違う。信じられないかもしれないが、はち切れてしまいそうな程に、そいつは僕の頭を強く
いや、一番こいつを信じられないでいるのは僕自身の方だろう。なにせ、あまりにも痛すぎて、頭の内部どころか、
痛いのは良いのだけれど(いや、別に痛くないことに越したことはないが)、何より
ああ、これは後で
さてと、ひどい頭痛を
昨晩、不良の喧嘩に巻き込まれでもして、全身を
様々、この酷い頭痛の理由について考えを
この時の僕に、昨日の晩の記憶なんてのは存在しなかったからである。
厳密には、昨日の晩の記憶が無い訳ではない。
数週間前から、今日の、この物理の時間開始後二分に至るまでの記憶が、すっぽりと
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