第10話

彼女の体を起こして、座った状態でワンピースのファスナーに手をかける。

焦る気持ちを抑えて、優奈が安心出来るようにとゆっくりと下ろし、肩から落とした


下着しか纏わなくなった白い肌にキスをすると遠慮がちに

声が上がる


「ァ、ンン

瞬...恥ずか...しい」


俺の腰に手を回して胸に顔を隠した彼女をそのまま押し倒しながら、背中のホックを外す


「すっげぇ、綺麗だから、恥ずかしくなんかないよ」


もう、我慢出来なかった

口に含んだ先端はすぐに固くなり、

滑るように降りていったところに潤いを感じた


「あぁっ、瞬..」


「優奈、大丈夫っ、力抜いて」


「んっ......」


スルリと誘われるように入った指にさっきより、声が高くなった彼女


「やっ、ンンンッ」


今まで誰にも触られたことのない身体

熱いソコは指を動かす度に溢れてくる


すぐにでも繋がりたくなったけど、

もう一度、顔を上げて

荒い呼吸になった彼女の半開きの口に舌を侵入させ荒々しいキスをした


さっきとは違うキスに優奈も必死でこたえるように、俺の髪に手を差し込んでぐっと力を入れた


リップ音を鳴らして、唇を離すと

しっかり閉じていた瞼をうっすら開いた


「優奈.........アイシテル」


そう言った途端、涙が零れ落ちた


「どうして泣く?」


「だって...

こんなにも、幸せな言葉って...あったんだ」


「言葉だけじゃない

これから、もっと、幸せにしてやるよ」


彼女の身体の中へゆっくりと入った


顔を歪めてる彼女

途中で、やめようかと動きを止めると

懇願するように腕を伸ばすから...

......最後まで...繋がった


「...痛い?辛くない?」


「うん、...大丈夫...」


「もう、今日はこれだけで充分だよ」


「やだ、瞬はもっと...したいでしょ?」


「優奈さぁ、この状態で普通そんなこと言う?」


彼女の両手を指を絡めて繋ぎ、ゆっくりと体を揺らした


顎をそらして、声を上げる優奈を見てると

俺の方が余裕なくなってきた


さらに激しく動くと

何度も俺の名前を呼ぶ優奈が

壊れそうで儚くて...愛しくて

たまらなく...愛しくて



息を止めて...果てた


ぐったりと横たわる彼女を引き寄せると

胸に擦り寄ってくる


「幸せにしてやる...って言ったけど、俺が幸せにしてもらったかもな」


「うううん、そんなことない。

私の方がずっと、幸せだよ」


「それはちげぇだろ」


「違わなくな、ンンっ」


馬鹿みたいな俺達の言い合いはキスでおあいこになった


「反則よっ」


「うっせぇ」


「瞬...私も...愛してるよ」


顔も見ないで呟くように告げられた彼女の言葉は

俺を幸せにする言葉だった

やっぱ、俺の勝ちだな



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