第10話 屋台広場

「はー配達終わった。お昼は屋台で、食べてから戻ろう」


少し時間かかってしまったが、無事終わりホッとした。

近場の屋台広場に向かう。

スレバの町のあちこちにある、ちょっとした広さの広場を、屋台に解放して、外で気軽に食べれるようになっている。

美味しそうな匂いがここまで漂ってくる。

この世界、屋台料理でもそこそこ美味しい。


過去の転生者が伝えた調味料や、料理方法が広く伝わった結果だろうか?

味噌に、醤油やソースもどきもあって、かなり美味しい物が多いのだ。


銅貨2枚から食べれる軽食から、銅貨15枚くらいまでの食べ物が多い。

甘味は、やはり少ない。

果物が甘味になるが、砂糖は少なかったはずだが、何故か目の前の屋台でパンケーキみたいな物に、タップリの蜜を掛けている。


「おじさん。その蜜なんのやつ?」


「ダンジョン産だよ。最近、出回るようになったのさ。1枚どうだい?銅貨10枚だよ」


雲の森に出来た、ダンジョンから取れるようだ。

こっそり鑑定してみれば、8階層にでる蟻蜜とでた。

これは、腹に蜜貯めるタイプの蟻のようだ。

蜜を入れてる丸い容器に、蟻の腹袋と表示される。

蟻と分からなければ、丸いプラスチックの容器にしか見えない。


「持ち帰りたいから、2枚お願いします。あと蜜は分けてこっちに入れて欲しいです」


アイテムポーチから、深皿と小壷をだして銅貨20枚を一緒に渡す。


「まいど!出来たてだ」


2枚のパンケーキをまず渡され、すぐアイテムポーチに仕舞う。

次に出した時も、温かい状態だろう。


「タップリ入れたから、また来てくれな」


小壷も受け取り、少しだけ味見で指に付けて舐める。


「蟻蜜なのに、美味しい」


気分は複雑だったが、この蜜がダンジョンで簡単に手に入るなら、まだまだ甘味は増える可能性があるかもしれない。


「それよりごはん。パンケーキはおやつ用だった」


具沢山スープと、パンを別屋台で購入して、空いてるテーブルへ座ると、ポッケに入れたままのクーを出す。


「まだ虫食べるかな?」


声かけて鑑定すれば、いらないようだ。

なら棒ならどうだろうと、アイテムポーチから出せば、糸出しを始めている。


「いつもの糸ね」


指示出しも、必ずする。

縫糸に使える糸を、指示ですぐ出せるよう何度も繰り返す。

縫糸は、どれだけあっても困らないしストックしつつ売ってもいい。

お小遣い程度だが、お金にも出来る。


クーが糸を出している間、購入したスープを食べパンが噛みにくいと、スープに浸して飲み込む。

屋台のパンだと、まだまだ当たり外れがある。

柔らかいパンも売っているが、割高だ。


「食べ終わったら、孤児院用になんか買ってから工房に戻るとして」


屋台広場に、見慣れない食材を使った食べ物が増えた。

ダンジョン産と、声出しして売ってる。

物珍しく強気価格で販売している屋台もあった。


周囲の人の会話で、現在ダンジョンは32階層攻略しているある冒険者チームが1番深層まで行っているようだ。

最深部が、どれだけあるか不明らしい。


雲の森と、虫が多い森に出来たダンジョンのせいか、虫系のダンジョンらしく、雲の森で活動していた冒険者には、かなりやりやすいダンジョンのようだ。


「そういや最下層は、まだまだ先っぽいって話だよな」


隣のテーブルに、冒険者らしき4人組が話している。

側に、テイムしている小猿と狼の魔獣が控えている。


「そうらしい。チーム「寄る辺無き闇」の、知り合いから聞いたから確かな情報だ」


寄る辺無き闇。

なんて厨二臭い名前だと思うが、意味深な名前にも思ってしまった。

寄る辺無き=頼る者さえ居ないってことかな?


「でもよ。ダンジョンは、虫が鬱陶しいよな?森はまぁ慣れたが、ダンジョンの虫はまたなんか違うわ」


この町出身の冒険者ではないようで、ダンジョンで寄ってくる虫に辟易しているようだ。

なら教えてあげた方が、良いかもしれない。


薬師ギルドの、作成中絶えない虫除け香の匂いは、ダンジョン内で使用する為だけでなく、鑑定した目の前にいる従魔のような状態にならない為と分かってしまったからだ。


「お兄さん達、ちょっと良いかな?この町の出身じゃないよね?」


テイムしてる魔獣が、獣型だし雲の森に居ないタイプだ。

鑑定したから分かったけど、放置したら罪悪感に思っちゃいそうだ。


「なんだい嬢ちゃん?」


「隣にいたから、話勝手に聞いちゃってたからアドバイス。虫除け香を薬師ギルドか、その辺の店で買った方が良いよ」


あった方が、絶対良い。


「あれ、高いんだわ。嬢ちゃんは、ダンジョン入る度に銀貨1枚だぞ」


「あー。確かに高いけど、効果があるから高いんだ。テイムしてるその2匹、虫除け香なしでダンジョンに何度も連れてけば、遠からず死ぬか病気になるけどいいの?」


何回ダンジョン行ったか知らないけど、寄生虫付いちゃってるから、どう話そう。


「なんだと!」


「見せた方が早いかな。気になるなら、小猿の方確認していい?これでも鑑定持ちだから、小猿に触って良いかの許可取って」


マスターの冒険者が念話を小猿として、レアが居るテーブルに飛び乗ってくる。


「まずバンザイさせて」


小猿のマスターを見て言う。

念話で会話しているようで、言われた小猿がバンザイの姿をする。


「ちょっと触るよ」


嫌そうな顔するが、マスターに言い含められているのか、おとなしい。


「居るね。やっぱり触った感じ3匹寄生してるか」


鑑定で見た結果通りの箇所に、寄生している。

僅かな硬い膨らみが、脇の下右2匹左1匹くっ付いている。


「なんの事だ。嬢ちゃん?」


「指で、ここ触ってデキモノみたいな膨らみあるから」


「なんだこりゃ?毛の塊にしちゃ硬い」


「これね。寄生虫。痛み麻痺させて食い込んでるから、気付きにくい。少し前に、蜘蛛に付いた寄生虫見つけたことあって、こう言う虫付くから虫除け香あるんだ。どうするの?」


蜘蛛の場合は、特殊だったが似たようなものかと思う。

この手の虫は、前世の世界と違っても似た虫が存在するんだなと思った。


レアは、このまま放置するのかどっちだと聞く。


「放置したらどうなるんだ?」


「寄生虫の種類によるかな?蜘蛛に付いたのは、蜘蛛が急激に成長する症状が出てた。大きくなるのが早かっただけだけど、無理な急成長が身体に良くないよね?長く寄生虫付いてると、病気になって治癒の魔法掛けたとしても治らないかも」


この辺の知識は、前世の番組でみた記憶からだ。


「ならどうすりゃ良い?こいつは、俺が冒険者になってテイム出来た初めての従魔なんだ」


「なら取っちゃおうか?氷魔法は無理だし、生活魔法は微妙か。待った手では駄目だよ。さっき食べてた実を、指で潰したらどうなる?」


レアが例えで言うと、仲間の冒険者がこれかと?ひと粒指に挟んで潰す。

ブドウみたいな実だった。


「中身飛び出るな?これがなんだ」


もったいないと、口に入れてから指を舐めている。


「くっ付いてる寄生虫に、例えたら?」


「ゲッ、虫の中身飛び出る」


想像出来たらしく、気持ち悪いと呟いてる。


「うん。小猿の体内に、病気にさせる中身入っちゃう。かと言って放置はだめだから、使ってない匙ある?出来れば金属で、無ければ木でも使えるかな?」


屋台の料理を食べた時に、使った木匙ならあるが持ち歩いてはいないようだ。


「ないなら、それ生活魔法で綺麗にして」


レアの指示に従って、匙を綺麗にする。


「次は、どうすれば良いんだ?」


「バンザイしたまま仰向け。小猿に言い聞かせて」


マスターの冒険者が、毛を掻き分け虫を確認する。


「痛くはないらしいが、異物感は気にしていたと言ってる」


テイムされた魔獣との念話は、レベルが低い内はマスターにしか聞こえない。

これからこの異物を、取り除くと言い聞かせているようだ。


「はいこれ、虫ごと匙で挟んで」


合わせた匙の丸みに、虫が入り潰さず取れそうだ。


「多少毛も、引っ張られるから痛いかも私が合図したら引っ張って。はい今!」


バチっと火花が何故かでたが、匙でなんとか寄生虫は取れた。


「んで、こんなのがまだ付いてる」


取れた寄生虫を、アイテムポーチからだした試験管に入れる。


「うげっ。気持ち悪い」


黄色く、腹部が豆のように膨れている。

良く見れば、小さな脚や虫っぽい部分が確認出来た。


「取る時に、火花出して虫驚かせたんだよ」


そうした方が、引っかからず取れるからだ。

これを、まだ2回繰り返すのかと虫の気持ち悪さにゲンナリしてくる。


「この子はね。そっちの子も、取った方が良いよ」


狼の従魔も、5匹ほどいると教えた。


「最悪じゃねぇか」


「だから、虫除け香ないと大変。幸い今回は、人に付いてないから良かった」


人に寄生する虫でも、種類によって動けなくなったりする。


レアに教えられ、まず小猿に付いた虫の駆除を終え、狼の魔獣に時間掛かるかと思ったが、雷を纏えるらしく、全身に雷を流すようマスター経由で伝えると雷で痺れた寄生虫が、ボタボタと落ちる。


狼の方は大きさの割に寄生虫が、少ないと思っていたが自分でダンジョンの魔物倒す時に、雷使って無意識に駆除していたようだ。

たまたま今残っている分は、町に戻る途中に森で付いた虫だろう。


「うげっ、気持ち悪い」


試験管に、一見豆に見える寄生虫まだ生きているのが分かる。


「はいこれ」


試験管を渡そうとしたが、全力で拒否された。この状態だと、捨てる訳にもいかないし、アイテムポーチにしまえないから、生活魔法で出した水を試験管の中に流し込み虫を殺すことにする。水に浸かっていれば、時間かかるが死ぬだろう。アルコールの方が良かったが、手持ちにないので仕方ない。


「嬢ちゃんいらん。たまたまだったが、ありがとうな。俺カナンと言う。右から仲間がナジム、アタク、ラジだ。稼げるって聞いてきたんだが、こんな虫いるんじゃ厳しいな」


「私レアよろしく。職人見習いしてる。冒険者ギルドか薬師ギルドに聞けば、教えてくれると思うよ。まぁ虫除け香以外に虫除けの香り袋ってのもあるから、値段は安い方だしそれ身に付ければ良いかもね」


薬師ギルドで見た、虫除けとついた商品が何種類も受付横に置かれていたから、使い方知りたければ教えてくれるだろう。


「あと、獣人に知り合いいるなら、そっちに聞いた方が確実かな」


周りを見れば、獣人もそこそこいる。冒険者っぽい服装の者も多い。


「何でだ?」


「だって獣人の人も、自分に虫付いたら嫌でしよ?尻尾とか、日頃から気をつけてないと身体中痒くなるよ。まぁ人だって、毛がある頭とかに虫つくこと あるけどね」


虱とか、安い宿屋だと寝床に虫いる事があるのを思い出したようだ。


「そういやこの町の、宿屋で虫見ないな」


当たりの宿屋だと、思っていたらしい。


「ここ森近いから、日頃から領主様主体で色んなことやってる結果かな?清潔にしてると病気にならない。町の決まりになってて、宿屋とか定期的に客にだす寝床の敷布に、虫除け香で燻してるって聞いたことあるかな」


「なるほどな。金少なくて焦り過ぎてたな」


何で金がないのか、聞けば念願だった。アイテムポーチを、全員手に入れる事が出来たからだった。見せて貰ったのは、デザインの違いはあるが、レアと同じウエストポーチタイプだった。


この町だからなんとか買える値段だったが、この町から離れて行くほどアイテムポーチの値段が跳ね上がると聞いた。

金貨10枚の、冒険者向けの物を購入したらしい。

ここに来た当初の目的も、このアイテムポーチを手に入れる為とのことだった。


「そうなんだ。持ち主登録しても、安心出来ないから持ってる事、他の町とかでなるべく話さない方が良いね」


基本は登録した者しか使えないが、登録者が死ねば登録し直して使えるのだ。

それなりにランクの良い冒険者は、確実に所持しているから、そこを盗賊とかが狙ってくる時があると、工房で初めてアイテムポーチの貸し出し手続きの時に話を聞いた。


レンタルのアイテムポーチだと、まだ安全らしい。持っていた者を襲って手に入れても、登録者が別にいる為使用不可になるからだ。


「手に入って、浮かれ過ぎてたな」


「そうだな。嬢ちゃん良いこと教えくれてありがとうな。なんかお礼しないとな」


「別にお礼なんて要らないよ。まぁ次に森やダンジョン行くなら、ギルドに聞けば最低限の必要な事なら、ただで教えてくれるよ」


ここは、かなり特殊な町だとレアは思う。

領主様のとこが特にそう思ってしまう。


三代前と、今の領主夫人が転生者だとこの町の者なら誰でも知っている。

三代前から町の福祉から衛生面で改善するだけでなく、アイテムポーチ作製とか、偉業を上げたらキリないほど、転生者は何かしらやらかしているのだ。


今の領主夫人の方は、まだ知らないが転生者なら何かしらすでに、やらかしているとは思う。

自分も、転生者で鑑定スキルでやらかしていたが、レア基準ではまだ大丈夫だと思っている。


「アイテムポーチあるなら、ダンジョンで取ってきた物ある?どんなのあるか知りたいから、見せてくれるのがお礼かわりで良いよ」


ダンジョンには、ちょっとだけ興味あったが、行ける実力もないし、魔物と戦えるとも思えない。


「そんなんで良いのか?」


そうだなと、出したのは植物の実や薬草、他に魔物の部位もあるが、見た目悪い為省いたようだ。


「ダンジョンて、宝箱でるって聞いたことあるけど、本当?」


設置型と、魔物を倒した時に稀に出現する物もあるらしい?

小さな宝箱が、雑貨屋に置かれていたのを見たこともある。

その時に聞いた話では、ダンジョン産で中身だしてからになった空箱を、安く売っていた。


「あるな。見るか?」


「これだな。今回6つか」


特定の魔物ではなく、運じゃないかとラジが言う。


「10階層までに、この数だから出やすかったのか分からん。鑑定に出して罠の確認しないと開けられないな」


大きさは小さい。手のひら2つ分くらいだ。全部宝箱の形だが、微妙なデザインの違いがある。


「んー。罠ないから開けて大丈夫」


蟻兵の小箱 罠なし

オケラの小箱 罠なし

蟻兵の小箱 罠なし

蟻兵の小箱 罠なし

蟻兵の小箱 罠なし

蟻兵の小箱 罠なし


ほとんどが蟻兵だった。オケラまで出るのかと知った。


「ちょ!嬢ちゃん普通は、鑑定1個につき銅貨5枚だぞ!」


6個の小箱だから銅貨だと30枚だ。

ちなみに宝箱の鑑定料金は


小箱 銅貨5枚

中箱 銀貨1枚

大箱 銀貨5枚

特殊な箱(稀にでる宝石箱のような箱を指す)

これは時価 中身次第で料金が変わる。


「だって、中見たい。何入ってるか見せて?」


レアが開けて良いと、言ったので開けてみる。


蟻酸 1個

折りたたみナイフ 1個

ポーション(劣)1個

蟻酸 1個

蟻酸 1個

蟻酸 1個


「蟻酸4個、ポーション(劣)1個、折りたたみナイフ1個かぁ」


普通だなと思う。なんか良い物入っているようで、開ける時にワクワクした。

でもハズレかアタリか、よく分からない。


蟻酸 4個

そのまま投げつけて、使用も可。

練金材料。買取価格銅貨3枚


ポーション(劣)

軽い傷を治す。

買取価格銅貨90枚


折りたたみナイフ

普通のナイフ。付与なし

買取価格銅貨38枚


「全部売れば、銅貨140枚か。これって儲かった方?」


「小箱で、ポーション(劣)ならアタリな方だな。買えば銀貨1枚はする」


小箱 銅貨3枚〜銀貨5枚までの物

中箱 銅貨10枚〜金貨1枚までの物

大箱 銀貨1枚〜金貨5枚までの物


こんな感じの価格の物が、何かしら入っている。


「忘れてた空箱、買取価格銅貨1枚だから全部で146枚だね」


なかなか面白かったと、レアは全部返却する。


「いやいや、俺たちだけ得してんじゃねえか」


「頼まれてしたなら、料金取ったかもだけど、その子達ちゃんと可愛がってる人なら悪い人じゃないと思ってさ」


テイムした魔獣の扱いが悪い様なら、無視したかもしれないが、見た限り毛艶良くちゃんと世話されている。


「珍しい魔獣みれたしね。んでこれ私がテイムしてる糸蜘蛛。蜘蛛でも、ちゃんと懐くしね」


魔獣と魔虫の触れ合い、絵面的に微妙だ。

糸蜘蛛が挨拶するように、前足上げている。


「言い方悪いが、襲ってきたりしないのか?」


「しない。昔の転生者が、なんかしたっぽい」


三代前の領主夫人が、森にいる上位魔蟲の蜘蛛と自分の血筋が絶えない限り限定の契約をしたとだけだが、町の者全員知らされている。

転生者による、数ある偉業の1つで領主夫人の血筋が絶えない限り、ここ限定で蜘蛛に襲われる心配もない。


「だからかテイムされた蜘蛛は、間違っても襲うなだったか」


「蜘蛛殺したら、犯罪奴隷落ちだからね」


初めて冒険者ギルドで、言われた時に襲うつもりはないが、驚いた。蜘蛛だけでなく、不当に扱われるテイムされた魔獣に対しても、同様に扱われる。


「だから、虫除け必ず使って。今までは知らなかったけど、これで分かったよね?次からは魔獣を虐待していると思われるよ」


「わかった。無知過ぎたな。何かあれば冒険者ギルドに伝言してくれ。チーム「黎明」で連絡つくはずだ」


採取会の為だけに冒険者登録していたレアは知らなかったが、チーム「黎明」CランクからBランクに最速で上がっているチームだった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る