第4話 雲の森 3
夕飯近くまでスケッチして、エミリーの用意した食事を先輩職人と取ったが、その間もオーナーは全く帰ってくる気配がなかった。
「なんか外が騒がしいね?」
「酔っ払いが騒いでるんでしょ?いつものことよ」
飲屋街に近いせいか、酔っ払いが騒ぐことが多いのだ。
「それもそうね。明日は、エミリーは何するの?こっちはオーナーから糸の染色するよう言われてるからその作業かな」
「私の方は、蜘蛛糸管理かな」
職人目指しているとは言え、まだまだ見習いにしか過ぎない2人は、日に寄って様々な作業を繰り返し行い、自分の適性を探している所だった。
「独り立ちしたら何したい?」
エミリーは、平民でもオシャレに見える服が作りたいようだ。
「まず食べるのに、困らないようにしてこの町だと、冒険者向けの仕事か、職人関係かなぁ。冒険者登録もしてるから、採取で森で染料になりそうな物探しもありかな」
レアは孤児だ。飢えることがどれだけ大変か身にしみている。住める所と食事に困らないことで、漠然とした夢となると現実を考えてしまうので最近だと、採取した物の鑑定した結果をスケッチしたページが増えていくのが楽しいくらいで、夢とはまた違うと思った。
自分が特殊な転生者だとも分かっているので、この事だけは誰にも言うつもりはない。
前世美大生で、やっと大学入れてまだまだ絵を描きまくるぞって所で、事故に巻き込まれ死亡したのは覚えている。
あと魔力で紙が出せるスキルは、最初は大変だったけど、ハガキサイズまで出せるようになり、自分より前に来た転生者が開発した鉛筆や消しゴムに使える木の実を使って、また絵が描けるのは嬉しかった。
幸い糸蜘蛛をテイム出来たので、職人になれそうな適性も、自分はあるようだと分かる。
ただテイムした蜘蛛が、どれだけの糸を出してくれるかは、今は未知数だ。
先のことはまだ分からないが、やれることならなんでも挑戦したいと思う。
「そうだ。はいこれエミリーの子グモの絵ね」
蜘蛛の特徴をデフォルメさせて、なるべく可愛く見えるように描いた。
「すっごい。蜘蛛なのに、なんでこんなに可愛いの?これなら刺繍にしても可愛いよ」
「普通だと女の子受けしないし、これならエミリーならすぐ刺繍の見本に出来るかと考えて頑張って描きました」
「これなら絵描きも、出来るよレア」
「無理だよ。紙と、鉛筆に消しの実までは何とか手に入るけど、色絵の具は高過ぎて手が出ないもん」
紙は自分で出せるので、ある程度は描くのに困らないのだが、色絵の具は手が出せないほど高い。魔道具屋に何故か置いてあるらしいのだが、買う予定もないのに見に行くわけにも行かないのだ。
色絵の具だけでも見れれば、鑑定して自分だけの絵の具作れないかと、考えたこともあるが、平民が持てるとすれば、貴族をパトロンにした絵描きとか趣味人な高位冒険者くらいだろう。
ただ前世で日本画に、岩絵具があるのは知っていたから鉱物や貴石を砕き粉にして、膠をつかったりするのは知っているが、こっちの世界で同じ物が見つかるか分からないし、代用品になる物があるかも知らない。
絵を描くと言っても、使う道具の種類全て分かるはずがないのだ。
「確かに高いか。でも勿体ないね」
「ない物ねだりしても仕方ないし、最近は跳虫のスケッチに凝ってるから、エミリーも見る?覚えれば採取に便利だよ」
「どうせなら、虫だけでなく薬草とか素材になる植物とかもスケッチするのは?」
「それもたまにやってるよ。自分の店か工房持てた時に使えそうだし」
そんな風に眠くなるまで、2人で話し合ったレアだった。
「おはようございます。あれオーナー寝てないんですか?」
早番の先輩職人が用意した朝食を、プレート皿に盛り付け、カップにスープを入れてもらい席に着席する。
人の出入りが激しいせいか、食堂はバイキング式にして自分で盛るスタイルだ。
先に食事を済ませたオーナーが、眠そうにお茶を飲んでいる。
「誰のせいだよ!ったくレア、今日の作業は中断だ。お前俺と一緒に役所行くの決まったから」
何しにとは言わないが、オーナーがそう言うのならそうなのだろう。
「分かりました。行くまでに、餌虫の様子とか、蜘蛛の様子みときますね」
なら予定変更、さっさと食べて植物園に行かねばと、早食いする。
どうも聞けば、昨夜から寝ないで役所行ったり商業ギルドに行ったりと忙しかったらしい。
予定変更になってしまったが、オーナーの指示にそれぞれみな従う。
不機嫌になるほど、何があったか分からないが必要なら話は後からでも聞けるだろう。
今日のパンは美味しいなと、おかわりまでして食べてしまったレアだった。
「そうそう持ってる役所の書類は、全てアイテムポーチの中か?」
「えっと、口座の振込記録とか、染色用虫の提出用書類くらいですよね?私が持ってる書類って?」
「それ必要だからな」
「分かりました。後、別の虫からも染料になりそうなの見つけたんですけど、どうします?」
「そっちは後回しだ。先にしなきゃならんことある」
ちゃんとアイテムポーチに、書類あるか確認をした。なんで、ウチのオーナーはああも、不機嫌なのか分からないが、寝不足が原因かと思う。
役所がある場所は、工房から歩いて15分ほどの場所で、オーナーに連れられて来る時以外は、全く来ることなかったなと思う。
オーナーに言われるまま、後をついて行くと、男性3人と女性2人が座って待っている小部屋に案内された。
その内の1人が、昨日跳虫を届けたい工房のオーナーさんだった。
「昨日ぶりだね。君のおかげで、あの蜘蛛は元気になったよ」
「それは良かったです。私は、なんでここに呼ばれたんですか?」
「何も話してないんですか?」
「コイツは、何も知らんぞ。自分がここに居る理由も、全く理解してない。どうせこれから話するなら、同じことを何度も話す必要あるか?」
ことのおこりは、レアが蜘蛛の為と始めた生き餌の跳虫の料金が、購入者の口座から引かれる分が高すぎることらしかった。
商業ギルドの窓口からの直接払いだと安いのに、口座から引かれると高くこれはおかしいとなっていたようだ。
直ぐに気づけなかったのも、日頃から高額取引をしていた工房や店ばかりもあった。
これはどう言うことだと、商業ギルドの上の者と密かな調査をしたところ、レアの担当者が金額のごまかしと、横領していたことが発覚した。
それだけでなく、担当者にレアが相談していた新しく虫から取れる染料の利権を自分の物にしようと密かに動いていたらしいのだが、まだ申請書類の提出をしてなかった為、どの虫か分からないのと、レアの評判だけ先に落としておき、書類が回ってきたら染料になる虫の情報を、手に入れようと動いていたらしい。
レアは知らなかったのだが、新しい色の染料の開発は、簡単に出来るものでなく開発できれば、新しい色の布が増えるし、町がかなり潤うらしい。
後、商業ギルドに染料登録した者は、その染料のレシピが使われる度に、それなりの金が入る。
「君が見つけたあの色は、貴族の御婦人の衣装映えする色だから、かなり膨大な取引となると予想出来る」
昨日渡したハンカチを見て、商業ギルドの上役で話し合いをしたらしい。
それだけでなく、身内の女性にも見せ意見を聞いたようだ。
「あれ虫から取れる染料ですけど、そう言った嫌悪感ないんですか?」
「あら女性のおしゃれは、そんな瑣末なこと気にしないわよ。自分をいかに美しく見せるかだもの」
貴族って、そんな物なのかと思う。
「今回の横領した貴女の担当していた受付は奴隷落ちして裁き済だから、直ぐではないけど嫌がらせはおきなくなるはずよ。それと聞いた話だけど、貴女鑑定スキルあるそうね?確認の為、いくつか鑑定してその結果教えて欲しいのだけど良いかしら?」
鑑定して欲しいと出された物は、植物の種と何かのモンスターの角に、成人男性の頭ほどある蜘蛛だった。
「大っきな蜘蛛!これでもまだ子グモになるんですね」
凄いなと鑑定してみると、糸蜘蛛なのだが蜘蛛にダニが寄生したのが原因で、異常に早く大きく成長しており、このままだと蜘蛛の成長に良くないことがわかった。
「えっとこのままだと、この子危ないみたいです。ダニの駆除してあげないと、体の成長がおかしくなるっぽいです」
「はぁ?ダニ?」
「多分、関節のこの膨らみがダニだから、誰か冷気の魔法使える人いませんか?」
普通に糸蜘蛛と鑑定してもらうだけのつもりが、妙なことになっている。
「冷気ならワシが使えるぞ。どれどの箇所じゃ?」
一番年配の老人が椅子から立ち上がり蜘蛛の側に来る。
「この黒い膨らみわかります?見た目蜘蛛と同じ色だけど、発見されにくいよう擬態してるからここだけ冷気あてて貰えれば、簡単に取れるみたいです」
「ではダリア飼い主であるお前さんは、どうして欲しい?」
「そんなの決まってますわ。ダニが何かわかりませんけど、寄生されてるその子に良くないなら駆除お願いします」
蜘蛛の大きさ自慢で見せただけのつもりが、妙なことになっている。
老人は無詠唱で、冷気の魔法を使いレアが指差していた箇所だけ凍らせる。
蜘蛛の部位にしかみえない膨らみが、ポロっと取れて剥がれ落ちるた。
すかさずレアは、アイテムポーチから空の試験管を取り出してその中に入れると、コルクで栓をする。
試験管をアイテムポーチに入れていたのは、グネグネしているイモ虫をスケッチする時に、直接触りたくなかったからだ。
「蜘蛛の体液吸って、この大きさに膨らんでますが、時間が経つほど小さくなるのと、まだこれ生きてるので、扱い気をつけた方が良いです」
「凍らせたのに、死んでないの?」
「仮死状態になっただけで、時間経てば動き出すはずです」
「それはマズイ」
扱いをどうするかで、確実に死なせたいならアルコールに浸けておく方法が一番だと、鑑定で調べた結果を話す。
「蜘蛛の方は大丈夫かしら?」
「急激な異常成長は、これで止まるはずです。ただここまで成長してしまったこの大きさをかえることは無理なので、今後は長い期間大きさに変化ないはずです」
蜘蛛に鑑定をして、他にも異常ないか確認してもダニ駆除したせいか気になるような表示はでなかった。
「思っていたのと違ったけど、面白い子ね」
次は、角の鑑定を頼むとサリカザサイの角、薬効はなし、装飾品加工可能。武器には不向きだが、合金を作る時の繋ぎに使用可能と鑑定した。
「他の鑑定師とは一部違うな?合金の繋ぎ?鍛治師に聞かんとわからないな」
後日、鍛治師の協力を頼み、どうなるか試すことに決めるようだ。
「最後に、この種。発芽条件が分からないのと、かなり昔に見つけたまま何の種かも不明。普通に他の鑑定を頼んでも、ただ植物の種としか分からないから、鑑定出来なくても仕方ないと放置してた種よ」
手のひらに乗せられたその種を見る。
「これ真水じゃ育ちません。海水で育つのかな。人魚族しか発芽出来ないってありますよ?」
この世界の海をまだ見たことないけれど、塩っぱい水が沢山ある場所と言った基本的な情報くらいならみな知っている。
人魚族も、下半身が魚だが魔法で人と同じ姿にもなれると、孤児院の本で見たことある程度の知識しかない。
「種の名前は読める?」
「えっと、エラじゃないな。エファラグアの種かな?人魚族特有の病気治療用の、海の薬草かな?」
海水で育つ薬草とは珍しいなぁと、一見普通の種にしか見えないのに、世界は広いなと思う。
この種も、エファラグアの種か港町の商業ギルドに送り、可能なら人魚族に見てもらうから鑑定結果を今書いて欲しいと筆記用具と紙を渡された。
「さてお嬢さん。君の持ってる口座への振込確認書と、染色用虫の申請用確認書類を預からせてもらえるかい?」
「これで良いですか?染色用虫は、まだ他にも見つかりそうなので、出来次第役所に届出すれば良いですか?」
「…ルシアス。お前んとこの見習い。規格外すぎるぞ!」
新色を見つけ出すのは、そう簡単ではない筈なのだが、レアと呼ばれる少女から受け取った書類を見ても、害虫にしかならないイモ虫からあの美しい緋色を良くぞ見つけたと思う。
「あと、これも一緒にどうぞ」
ハガキサイズの紙にイモ虫の絵と名称、鑑定したイモ虫がどこで取れ、分かった鑑定の所載描き込みを絵にしてある物で、染色した布の小さなサンプルを添えて渡す。
「これなら、他の採取する者も間違えず採取できるな」
「追記してないんですけど、メスだとその色で、オスだと別の色の染色が出来るかもしれなくて、試そうとしたんですが、オスのイモ虫だと針飛ばしてくるので確認に時間かかりそうです」
採取方法を考えないと、あのイモ虫を捕まえるのは難しいのだ。
ただレアの風魔法で窒息させてからだと、採取出来るが、イモ虫の状態が悪くなる為別の方法を考え中だった。
なんせイモ虫の針で、その身を傷付け状態が悪い。
「あー。確かに普通この虫を捕まえる人居ない。ルシアス。この子ちゃんと手綱持っとかないと、まだまだやらかしそうだな」
「お嬢さん。まだ染料にもしてない虫の情報を、話してはダメじゃ」
何故ダメかと言ったのか、いかに新しい色の染料はかなりの金になり、利権が絡んでくるのと、悪徳商人や貴族に知られると面倒なことになるらしい。
「幸い、ここにはこの町を代表する貴族とワシがおる」
レアの所属する工房のオーナーと、昨日虫を届けた工房のオーナーに、鑑定した大蜘蛛の飼い主の女性が貴族だった。
正確には、貴族の令嬢や子息だった。
その場に居る他の男女は、役所の事務の人間らしい。
自分が所属する工房のオーナーは、うすうす貴族だと知っていたから驚きは少なかったが、こう気さくな貴族っているのかと思ってしまう。
「おどろいたか!敬えよ。と、冗談だが堅苦しいことはなしで、今までどおりで構わない。有能な者を貴族は後見する制度があってな」
レアに難しいこと話しても分からないだろうと、貴族の後見があれば、今回のような嫌がらせはおきないこと。
開発した染料の使用料が、レアに支払われることを話す。
「でも、何故貴族が工房やってるんですか?」
お金に困っている、わけでもないのだ。
「一括りに、貴族と言っても私なんか四女よ。跡継ぎは、上に兄三人もいるし、姉妹だけでも下を入れると六人いえ、愛人の子まで入れたら何人になるか、想像出来る?」
大蜘蛛の飼い主は、ダリアーナと言うらしい。
だから、さっき老人がダリアと呼んでいたのかと気付いた。
貴族である以上どことも知れない貴族に、嫁がなければならなくなるなら、今のうちから自分の店を持ち自立する為らしい。
下位の爵位は大金を出せば買えるらしく、実家から無理難題言われた時に、独立出来るように資金調達の為に工房や店をやる貴族もいるとのことだった。
「俺も似たようなもんだな。本妻とは仲悪くないが、愛人の子もそれなりの苦労がある。周りが本妻と、愛人の子を争わせようとする動きもあって放蕩しているように見せてるわけだ」
工房は趣味の延長でもあり、工房を任している親方も巻き込んでいるらしい。
そういえばうちのオーナーは、ルシアスって名前だったわ。自己紹介以来ずっと、オーナーとしか言ってないから忘れてたよ。
昨日行った工房のオーナーは、跡継ぎの兄が居るが、放蕩らしく跡継ぎにされないように動いていると言われた。
兄弟はそこそこいるし、自分が跡継ぎにされない為工房をやっているらしい。
貴族が、工房もって働くなどもってのほかだと勘当寸前までいってるので、色々と手続き中だと呟いていた。
こちらはライオネスと言う名前だった。
どこの貴族も、貴族基準の大変さがあるようだ。
「あとお嬢さん、その鑑定スキルじゃ。普通鑑定でここまで詳しく分からん」
鑑定スキルと言っても、大雑把に下位と上位があるらしい。
らしいとしか言えないのは、上位鑑定者をこの老人こと商業ギルド長が見たことあるのは、遠い昔見習い商人になった頃以来らしい。
ただ困ったことに、鑑定スキルが上位なのか下位なのか調べることが出来ない。
鑑定スキル持ちは、500人に対し2〜3人と少ないようで鑑定スキル持ちと言うだけで商業ギルドに就職出来るようだった。
「そうなると、私どうすれば?」
次から次へと初めて聞く話ばかりで、どうすれば良いか分からなくなる。
「やりたいことするだけだろう?俺の工房見習いなら、かなり融通きくしな。どうせ冒険者登録済だ。染料に使う虫なり植物採取して持って来い」
商品に加工した後に、貴族に高く売りつけてがっぽり稼がせて貰うぞと話す。
なんだか話が大きくなりすぎて、今後の予想がつかないレアだった。
「ルシ坊、このお嬢さんをたまに商業ギルドでに貸出して、鑑定のお手伝いに回してくれんかのう?」
この老人は商業ギルド長で、ルシアスをルシ坊呼びにしているのは、ルシアスが赤ん坊の頃からの知り合いだからのようだ。
「工房の親方にも、許可お願いします。オーナーが良いと言っても、実務をしているのは親方なのと、先輩職人や同僚と贔屓されていると思われたくないので、その辺の根回しもして下さい」
人間やはり職場だろうと、立場や付き合いは大事だと思うのだ。
「かなりちゃっかりした性格だな」
「孤児ですしね。処世術です。だって職場の人間関係は重要です」
前世と全く違う文化圏だし、孤児院で最低限の常識や読み書きは習ったりしたが、魔法は最低限の生活魔法だけだし、風魔法にしても生活魔法で薪に着いた火を、より燃やせる様にする為の微風だった。
まぁ前世知識があったから、窒息させることで魔蟲確保に使えるのは便利だけどね。
「そうなると、一度工房の職人連中と話し合いだな。1人くらい御用聞きさせて、自由に動ける体制で試してみるか」
とりあえずルシアスは、大まかな方針を決めたようだった。
「よし、なら今日はこのまま爺さんに着いて商業ギルドで、鑑定してこい」
工房の方には、ちゃんと伝えてくれるようだ。
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