第6話 遭遇
\ワイワイワイワイ/
今は休み時間。色んな人が騒いでいる。廊下まで響いていてうるさい。
守は授業後職員室に呼ばれて当然のように怒られた。長くなるかと思っていたところ、生活指導の先生が「俺が叱っておきますんで大丈夫です」とか言って俺を捕まえたと思えば逃してくれた。
もしかして朝の話響いちゃったかな。まぁ頭固そうな奴は大体あんな事言っておけばいけそうみたいなところあったし、効果抜群ならオッケーだ。
トイレにでも行くかなと思って廊下を歩いていたら人と軽くぶつかった。
「——おい。今ぶつかったよな」
「はい。ぶつかりましたね」
これは、運命のいたずらかな?
「どこみて歩いとんじゃ死ねやカス謝れボケが」
あー不良とマッチングしちゃったよ。また授業遅れるじゃねーか。
「まず、どこみて歩いているかは向こうから歩いてきたあなたなら分かりますよね。それがどこみて歩いていたかを聞くってことはどこを見ていたか認識できてない、つまりはよそ見していたあなたに非があるのではないでしょうか」
「あ?そんなんしるか、お前ちょっとつらかせや」
あぁ、こいつとは会話が成り立たなそうだ。
でも、俺はこうゆうやつの対処の方法ほよく知っている。
「急な話、僕めっちゃエロい話知ってんすけど、喧嘩なんてやめてその話聞きません?」
奥義、エロい話!これは一見大した効果は無いように思われるが、思春期の高校生は意外と気になってしまって聞かないわけにはいかなくなるのだ。
「ほーん///なんだよ。聞かせろよ。その話」
「いや、こないだですね。放課後に職員室呼ばれまして、説教された帰りに廊下あるあてたら向こうの教室からなんかあえぎご——」
この話は10分にも及んだ。そして、斜構 守は不良生徒と肩を組むほどの仲になった。
授業に遅れる事になったが勿論弁解した。
不良に絡まれていたので、遅れた原因は不良にあって
——決して僕は悪くないと
絶対非を認めないマン 雪解 水 @leno
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