まだ死なない

@sr-1177

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現代からかなり科学が進化した未来。しかし、人間はその時便利だった物を貪った。

そのせいで石油は枯渇した。

枯渇した世界、続く争い。それでも生きていく人々。これはその世界でいきている少年少女たちの話である。

石油が使えなくなった今、車はもっぱら太陽光で動いている。電気自動車だ。

この緑色をしているオープンカーも太陽光で充電した電気で動いている。

だが、故障しているようだ。停車している。薄汚れた黒のローブが車の下から見えている。

「あーあー、あーやっぱ軸が壊れちゃってるかぁ...」

薄汚れた黒ローブの少年は車の下からズズッっと這い出てくる。

「リィサ。どう?直りそう?」

と同い年くらいのグレーの薄いTシャツを着た少年がリィサと呼ばれた薄汚れた黒ローブの少年に聞く。

「んー。なんとも言えんね。応急処置はしたけど完全には直ってない。後もう新しい部品にしなきゃ駄目だなー。この近くに町なんてあったか?」

とリィサはグレーのTシャツの子に聞く。その子は自分の腰のサイドバックから地図を取り出して、

「んー一応、2、3km先に町はあるけど部品屋があるとは限らないなーこれは」

2人は頭をうーん、と傾ける。

「とりあえず、その町に行ってみるか!部品があるかもしれない!無かったとしても木の1本や2本生えてるでしょ。最悪それで代用する!行こうフォシー!」

フォシーと呼ばれたグレーの薄いTシャツを着た男の子は

「うん。こんなのいつもの事だしね。」

と緑色のオープンカーに乗り込む。

リィサはキィを捻りエンジンを付けた。速度計やらの計器が一斉に光る。

「しゅっぱーつ!」

元気のいいフォシ―は右手を挙げ、同時にオープンカーは発進した。





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