今回のこと、どう思う?

 次の日、十一月二十日木曜日。私は目を覚ますと、すぐさまテレビの電源を入れた。

 朝のニュース番組では、近所で不審な男を逮捕したとのニュースが流れていた。昨日の包丁男は、どうやら近くの駐車場の警備員らしい。この男が噂の連続殺人犯かどうかは慎重に捜査しているという。

 ただ、男の部屋には被害者の『遺留品』が残っていた、とのことだ。

 ニュース番組では、この男が連続殺人犯だという見方をしているらしく、そのようなバイアスのかかった報道だった。

 世間は昨日の男を『連続殺人犯』として見ている。

 しかし、猪狩はそうではない。

 何故だ?

 私はテレビを食い入るように見て、その理由を考えた。

 しかし、分からなかった。

 出勤してからも、私はずっと、猪狩の真意を考えていた。植西がなにやら話しかけてきたが、まったく頭に入らなかった。もちろん、仕事はきちんとこなしたが。

 昼休憩、定食屋でしばらく待ってみたが、猪狩は来なかった。そういえば、『もうランチには誘わない』という約束だったか。

 そんな約束など破って、すぐに定食屋に来い。そう電話してやろうかと思ったが、よく考えれば、私は猪狩の携帯電話の番号もメールアドレスも知らないのだった。非常に歯痒い思いだ。

 どころか、猪狩との接触の条件は『猪狩が私の前に現れること』である。

 私から猪狩へ接触するなど、したことがないし、できない。

 もしかして、猪狩はもう二度と私の前へ姿を現さないのではないだろうか? そんな不安が頭をよぎる。

 『また明日』などという曖昧な言葉で濁し、頑なに『根拠』を話そうとしなかった。

 もしかして、猪狩は、もう、このまま――




 そんな私の不安が解消されたのは、いつも通り残業して会社を出てからだった。

「やあ! 一月ちゃん!」

 猪狩が、昨日のように植西たちに囲まれて、いつものように、私へと声をかけた。

「………………」

 私は、少しだけ安堵を覚えた。

 猪狩は、左目の下に絆創膏を貼っていた。昨日の包丁男につけられた傷だろう。

 目立つ黄色いヘルメットはいつものようにポケットに吊り下げられている。

 植西たちがなにやら媚び文句を言っているのを無視して、私は猪狩の腕を掴んだ。

「え?」

 猪狩が、声を上げる。

 私は無言で猪狩の腕を引き、駅へと足早に向かった。

「ん? あの……一月ちゃん?」

 私の行動に、植西とその他多数、加えて猪狩が呆気にとられている。

「ど、どうしたの? 今日は、えーっと、すごく、積極的だけど」

「早く帰りたいだけです」

「で、でも、それなら俺を無視すれば……?」

「……あなたと、早く帰りたいんです。わからないんですか?」

「………………」

 猪狩は黙った。

「ちょっとぉ! 一月さん、抜け駆けする気なのぉ!?」

 植西が追いかけてきて、私の腕を掴み、無理矢理立ち止まらせた。

「あなた、わたしが言ったこと覚えてないのぉ!? 同僚として応援してねってきちんと……」

「植西さん」

 私は植西を睨んだ。

「猪狩さんは元々私に用があってここに来ているんです。『抜け駆け』なんて的外れな言いがかりはやめてください。そもそも、猪狩さんはあなたなど眼中にありません」

「な…………!?」

 植西が、目を見開き固まる。

「さあ、行きますよ猪狩さん」

 私は植西と、植西の周りに集まってくる取り巻きを無視して、猪狩の腕を引き、駅へと急いだ。


   ◆◆◆


 さて、いつものように電車を降り、駅からマンションまでの道のりである。

 私は昨日とは違い、猪狩のすぐ隣を歩いていた。猪狩にヘルメットなど被る暇を与えず、即座に本題を切り出す。

「さあ、昨日の男が模倣犯だという根拠を教えてください」

「……へえ、植西ちゃんたちを無理矢理引き離してでも聞きたかったんだ?」

 猪狩が挑発的に笑う。

「……そうです。だから早く、昨日の続きをお願いします」

「ひゃはは! 正直だね。よきかなよきかな」

 猪狩は言う。

「うーん、話そうかどうしようか迷っていたけど、話してしまおうか。昨日の男が『模倣犯』だっていう根拠」

 猪狩は両手をコートのポケットに入れて、私の歩調に合わせて、気持ち遅めに歩いている。

「俺は、第一・第二の事件と、第三の事件は別の人間の犯行だと思っている。前者が真犯人。後者が模倣犯――昨日の男だ。その前提で聞いてくれ」

「わかりました」

 猪狩が、話し始める。

「まず、客観的に見て犯行のペースが速すぎる。第一の事件から第二の事件には一週間の猶予があるのに、第三の事件は、第二の事件から三日しか経過していない。そして昨夜――仮に第四の事件としよう。未遂だったけどね――第四の事件は、第三の事件から二日後だ。同一犯にしては、犯行ペースが急すぎると思わない?」

「言われてみれば、そうですね」

「そう、つまりこれは、作品にメリハリをつけるためのご都合主義的ハイスピード犯行ではなかったということだ」

 意味がわからないので、この発言は無視した。

「俺は、真犯人の犯行スピードは『週一回』、しかも『毎週金曜日』に固定されていると思っている」

「どうしてですか?」

「犯行が本当に無差別で、気まぐれにしてもいいものなら、犯人にとってはいつ実行しても問題ないわけだ。しかし、だからと言って、本当に自分に都合よく、暇な時に犯行を起こしていると、犯行可能な時間帯――つまり犯人固有の自由時間が警察へ伝わってしまうんだ。有り体に言って『生活パターンがバレる』んだよ」

 生活パターンが、バレる。なんと、そんな副作用があるとは、恐ろしいことだ。

「犯行時間が不規則であれば、警察は『犯人の仕事は不規則なんだな』と判断するし、逆に規則的なら『規則正しい会社員なんだな』とわかる。そして『容疑者』として名前が挙がった時、『犯行パターン』によっては犯人を特定しうる材料になる。犯行時間に仕事をしている記録があれば犯人でないとわかるし、逆に犯行時間と自由時間――アリバイがない時間がぴったり重なるなら、犯人としての状況証拠の一つになるわけだ」

「だから、真犯人はそのパターンを悟らせないために、『週一回』『毎週金曜日』に犯行時間をわざと固定している、ということですか?」

「少なくとも俺はそう思うし、俺ならそうする」

 なるほど。言われてみると、たしかにそのほうが有益な気がする。

「けれど、昨日の男が第一・第二・第三・第四、全ての事件の犯人で、猪狩さんの憶測がまったくの見当違いという可能性もありますよね?」

「もちろんあるよ」

 猪狩は一旦認めた。そして切り替える。

「さて、では『昨日の男は模倣犯』だという根拠の二つ目を紹介しよう。模倣犯の家から被害者の『遺留品』が見つかった、というニュースは見たかな?」

「見ました」

「その『遺留品』が何かは知ってる?」

「いえ……」

「そうか。たぶん、直に報道されるだろうから言ってしまうが――」

 猪狩は一度言葉を切り、私を見つめた。


「――模倣犯の家からは、被害者の『両目』が発見されたらしい」


「両目――」

「そうだ。模倣犯は『犯行を裏付ける決定的な証拠』である『被害者の両目』を保管していた」

「どうして、ですか?」

「そんなことは犯人に聞いてくれ」

 それはそうなのだが。

 私は、純粋な疑問を猪狩へとぶつける。

「しかし、猪狩さん。その『被害者の両目』という『決定的証拠』が出ているのであれば、模倣犯ではなく真犯人として見るのが妥当なのでは?」

「普通は、そうだ。しかし――模倣犯の家からは、『被害者の両目』が『一対しか』見つかっていないんだ」

「一対、しか?」

 引っかかる言い方だ。

「そう、一対、しか。おかしいとは思わないか? 模倣犯の目的がなんであれ、『被害者の両目を保管する』なんてリスクを負うにはそれだけの理由があるはずだ。けれど、家から見つかった両目は一対。被害者は三人。数が合わない」

「だから最初の二人は別の人間の仕業だと? 途中で男の気が変わって最初のほうの目を捨てた、ということではないんですか?」

「そうかもしれない。……では、ここで『昨日の男は模倣犯』だという、最後にして最大の根拠を話すとしよう」

 猪狩はポケットに入れていた右手を出して、自分の首を指さした。

「…………?」

 意味を図りかねる私へ、猪狩は言った。

「第一・第二の被害者と、第三の被害者――第四も加えておこう――には、明確な違いがある。それが、首だ」

「首?」

「第一・第二の被害者の首には『火傷』があり、第三・第四の被害者にはなかったんだ」

「……火傷、ですか?」

 火傷? どうしてそんなものが? と、いうより、そんな些細な違いがなんだというのだろう?

 猪狩が補足を始める。

「どうして被害者の首に火傷があったのか。被害者たちはその日偶然、揚げ物中に跳ねた油で火傷をした? いや、そんな偶然性に偏った推理は合理的じゃない。首の火傷は『犯人に襲われる過程でついた』と考えるのが、合理的だ」

「犯人に襲われる過程で?」

「そう、たとえば」

 猪狩が、視線を私の鞄へとスライドさせる。


「犯人は、犯行をスムーズに進めるために『道具』――たとえば『スタンガン』を用いて、被害者をあらかじめ無力化しておいてから、殺して、両目を抉り取ったんだ」


「じゃあ……首元の火傷は、スタンガンの――」

 私の言葉に、猪狩は目を逸らした。

「もちろん、ただの推測だけどね」

 猪狩は、出していた手を再びポケットへとしまった。そして続ける。

「このご時勢、スタンガンを持っている人間なんて珍しくない。今のところ入手に関して規制はないし、所持していたところで罰する法律も存在しない。……君のように『護身用』として購入している人間が、他にもいるということだ」

 けれど、と猪狩は言った。

「少なくとも、昨日の男はスタンガンなんて使っていなかった。使おうともしなかった。だから、あの男は第一・第二の事件に触発されただけの模倣犯だと思ったのさ。俺からの説明は以上だ」

 昨日の男が模倣犯だという根拠。

 第一に、犯行スケジュールがメチャクチャだということ。

 第二に、『遺留品』と被害者の数が合わないということ。

 最後に、スタンガンの使用の有無。

 たしかに――筋は通っている。

 だが――……。

「満足していただけたかな?」

 猪狩は、少しおどけながら、私の様子を伺った。

「……はい、概ね満足です。けれど……」

 私は、思っていたことを直接、猪狩へと言った。

「――どうしてそんなことまで知っているんですか?」

「うん?」

「今猪狩さんの言った情報は、まだ報道機関には発表されていないですよね? そんな重要な情報は、警察関係者か犯人でもない限り知らないはずです。なのに、猪狩さんは知っていた」

 猪狩は、どう高く見積もっても、警察関係者には見えない。ならば――

 少し躊躇ったが、私はその『先』を、口にした。


「――まさか、猪狩さんがこの連続殺人事件の真犯人じゃありませんよね?」


 一瞬、場を沈黙が支配した。

 まずいことを言ってしまったかと身構える。猪狩が逆上して襲ってこないとも限らない。

 しかし、猪狩は

「ひゃははははははははははははははは!」

 と、笑った。

「一月ちゃん、まさか、そんなこと本気で思ってないよね?」

 猪狩は、笑みを抑えられない様子で私をからかう。

「俺が真犯人だなんて、ちゃんちゃらおかしいね! 君がそんなことを言うとは思わなかったよ! 愉快なことがあるものだ! ひゃははははははは!」

「……では、違う、と、犯人ではない、ということですか?」

「もちろん」

「……そうですか」

 まあ、そうだろう。自分でも馬鹿なことを言ったと思う。

 猪狩が連続殺人犯? そんなこと、ありえない。

「俺が詳しい情報を知っていたのは、単純に、警察に対してコネクションがあるからだ。それから、独自の情報網、とかね。主に使っているのは後者だが、そこまで使い勝手のいい代物じゃないね。ちなみに、詳細については伏せさせてもらおう。他言できるような代物でもない」

 コネクションに独自の情報網、ねえ。

 胡散臭い話だ。

 しかし、猪狩が殺人犯でない以上、嘘は言っていないのだろう。

「ああ、しかし、傑作だな。たしかに、物語の進行上『主要キャラクターが実は犯人でした』というのは王道だ。逆に、ミステリ小説の十戒には『探偵役が犯人であってはならない』なんて文言もあるが、別に俺たちはミステリをやっているわけではない。ジャンル的には『ミステリ』ではなく『エンターテイメント』かな? いや、今風に言って『ライトノベル』か」

「はあ」

 私の反応を求めての発言、というよりは独り言のようなので、曖昧な返事で濁した。

 猪狩に質問をぶつける。

「……昨日の男が模倣犯、というのは、警察もそう思っているんでしょうか?」

「だろうね。素人の俺が警察と同じ情報を入手して『模倣犯』だと思ったんだ。専門家から見れば『同一犯じゃない』なんてすぐわかるんじゃないかな? 第一・第二の事件と、第三の事件が『同一犯だ』と『思い込んだ』のは、三件とも共通して『目が抉り取られていたから』に過ぎない。その非日常的な猟奇性が、世間一般と報道陣の目を眩ませているだけだ」

 なるほど。では、ニュースでもそのうち『捕まったのは模倣犯だ』と報道されるだろう。

 そして、猪狩の『模倣犯説』の根拠が『今言った三つのみ』であるのなら、猪狩が『真犯人を知っている』ということもなさそうだ。

「さて、宴もたけなわ、そろそろマンションに到着するわけだが」

 猪狩は足を止め、目的地である古いマンションを見上げた。

「……明日は、俺、仕事の予定があるから、君とはお喋りできない」

「そうですか」

 私の聞きたいことについてはもう満足に聞いているので、どうでもいいことだった。

 それに、明日は私も予定がある。猪狩がいては、はっきり言って邪魔だ。

「君とお喋りできないことは残念だが、俺はもう十分に君と話せたし、それに、時間は有限だ」

「はあ」

 十分話せたからこれ以上は時間の無駄だ、という解釈で合っているのだろうか?

 その意見には心から同意するので、もう二度と私の前に現れないで欲しい。

「君、は……自分の行動を、後悔する、ようなことは、ある?」

 歯切れ悪く、猪狩が言う。

「意味を推察するのが面倒なので単刀直入にお願いします」

「厳しいな……」

 猪狩は苦笑し、頬をかいた。

「つまり……、『自分の行動は間違っていた』とか『こうしておけばよかった』という経験は、あるか?」

「ありませんね」

 私はきっぱりと言った。

「『自分の行動は間違っていた』? 『こうしておけばよかった』? そんなものはただの言い訳です。未来に恥じるような行動は、過去に行わなければいい。間違いを認めることが悪だとは言いませんが、間違いを悔いることは、弱者の発想です。自分の行動にくらい、責任を持つべきです」

「……そうか」

 猪狩は、悲しそうな目で私を見た。

 なんだ? 私は何か間違ったことを言ったか?

「君は、強いね。弱者の発想ときたか。ははは。君の意見で言うと、世の中のほぼ全ての人間は『弱者』だ。君以外の、俺を含めたほぼ全人類が、ね」

「私の言ったこと、何か間違っていますか?」

「いや、間違っていない。後悔なんてしないほうがいいに決まっている! 後悔なく生きている君は、実に素晴らしい! ……けれど、そんなものは、所詮、理想だ」

「理想」

「そうだ。人間はいつだって間違うし、後悔する。けれどそれは、恥じることじゃない。普通なんだ。間違いながら後悔しながらそれでも前を向いて生きていくのが人間なんだ。間違って、後悔して、失敗して、学んで、そうやって『理想』に近付きながら生きていくのが人生なんだ」

 私は目を細め、嘲笑う。

「猪狩さんのその考え方こそ、弱者の、敗者の、負け犬の『それ』です」

「………………」

 猪狩は一度顔を伏せ、しばらく考え込んでいた。

 質問したことを、議論したことを、『後悔』しているのかもしれない。

 後悔するくらいなら黙っていればいいのに。

「……最後の質問だ」

 猪狩は顔を上げた。

「思えば、一番重要なことを君に聞いていなかった。当初の目的から大幅に脱線してしまった。俺は『このこと』を聞くために君に会いに来たと言っても過言ではない」

「なんですか?」

「今回の殺人事件に対する感想を聞きたい。今回は三人もの人間が殺されている。妻と幼い娘が待つ家に帰れなかった男性。恋人を無事送り届けた直後自らが犠牲になってしまった男性。出張中に事件に巻き込まれてしまった女性。悲劇だ。どうして彼ら彼女らは殺されなくてはならなかったんだろう? 何故、殺された上に目を抉り取られなければならなかったんだろう? ……犯人は断罪され、きっちりと落とし前をつけるべきだ。模倣犯だけでなく、真犯人もだ。いや、この際自首したっていい。とにかく、もうこんなことは……殺人なんてやめるべきだ。俺はそう思う。それを踏まえて、君に問おう」

 猪狩は、私を真っ直ぐに見据えて言った。


「今回の殺人事件のことを、君は、どう思う?」


 私は答えた。


「なんとも思っていません。私は、私の人生が静かに滞りなく進むのなら、そんなことになど、興味がありません」


 猪狩が目を伏せる。

「……ありがとう。それじゃあ、夜も遅いことだし、お互いに帰ろう。ここ数日、付きまとうような真似をして悪かった」

「そうですね、迷惑でした」

「うん、バッチリ伝わってた」

 伝わってたなら付きまとうなよ。

 猪狩は私へ背を向けた。

「本当にありがとう。それじゃあ、さよなら、一月岬(ひとつき みさき)さん」

「ええ、さようなら」

 私は猪狩を見送ることはせず、猪狩とは反対の方向へ歩き出した。

 目的を果たしたのなら、猪狩はもう私に付きまとったりしないだろう。

 ここ数日を思い出すと、なんだか猪狩に随分と振り回されてしまったように思う。ナンパされて、昼食に無理矢理同席されて、頼んでもいない送迎をされて、包丁男から助けられて、……思えば、ここまで他人と会話らしい会話をしたのは久しぶりかもしれない。

 まったく、迷惑な話だ。私がいつ話相手を望んだというのだろう。

 しかし、いいだろう、許そう。二度と私の前に現れないのなら、過ぎたことをとやかく言っても意味がない。

 明日は大切な用事があるのだ。その邪魔さえしないのなら、猪狩など路傍の石と大差ない。

 静かな夜の道に、遠く、長く、パトカーのサイレンが響いていた。今日もどこかで事件が起こっているのだろう。

 そして、そんなことはどうでもよかった。

 遠く響くサイレンを背景に、私は歩き始めた。

 昨日はどこか不吉に感じたそれは、もう、私にとって『どうでもいい雑音』でしかなくなっていた。

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