第1247話暁に鳴く雉を聞きし歌二首
暁に鳴く雉を聞きし歌二首
杉の野に さ踊る雉 いちしろく 音にも泣かむ 隠り妻かも
(巻19-4148)
※さ踊る雉:大声で鳴く様子を表現している。
※隠り妻:人目を忍び、隠れている妻。
あしひきの 八つ峰の雉 鳴き響む 朝明の霞 見れば悲しも
(巻19-4149)
※八つ峰:多くの峰。
杉林の中で、大きな鳴き声をあげている雉は、それほど人目を気にしないで鳴いてもかまわないほどに、大切に隠している妻雉がいるのだろうか。
あちこちの峰全てに、雉の鳴き声が響いている。
そんな朝明けの霞を見ると、この私までもの悲しくなってしまう。
雉は大伴家持自身の心、隠れ妻は、奈良平城京に残してきた妻、と見る説もある。
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