第1175話大宰の時の梅花に追和せし新歌六首(6)

み園生の 百木の梅の 散る花し 天に飛び上がり 雪と降りけむ

                       (巻17-3906)

右は、12年12月9日に、大伴宿祢書持の作りしものなり。

※大伴宿祢書持:大伴旅人の子、大伴家持の弟。


お庭に多く植えられた梅の木から散った花が、(春風に吹かれ)遥かな空に舞い飛びあがり、まるで雪のように降っております。


大宰府梅花の宴の主人である大伴旅人の


わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも


を意識、追和した歌。


どちらも、夢のように美しい世界である。

日本人として、忘れてはならない世界と思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る