第1046話妹が袖 別れて久になりぬれど

妹が袖 別れて久になりぬれど 一日も 妹を忘れて思へや

                    (巻15-3604)


愛しいお前の袖と別れて(共寝をしなくなって)久しくなったけれど、一日もお前のことを忘れることなどあるだろうか。


これも遣新羅使が詠んだ恋の歌で、実にわかりやすい。

無事に帰って来ることが保証されていない遠い旅路であり、不安も寂しさもあったと思う。

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