第1021話うちひさす 宮のわが背は 大和女の
うちひさす 宮のわが背は 大和女の 膝まくごとに 我を忘らすな
(巻14-3457)
※うちひさす:「宮」にかかる枕詞。
※宮のわが背:宮仕えをする夫。東歌なので、おそらく地方から都に出て、衛士、仕丁などをする夫。
遠く離れて、奈良の都で、御勤めをする貴方は、大和の女の膝を枕にすることはあっても、この私を忘れないでください。
地方の妻が、都勤めをする夫を追いかけることができなかった時代。
奈良の都の女(大和女)と、「共寝の関係」を持つことは、諦めるしかなかったのだと思う。
それでも、「私を忘れないで」とは、訴える歌。
そうするしかないことが、実にあわれでもある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます