第1009話多胡の嶺に 寄せ綱延へて 寄すれども

多胡の嶺に 寄せ綱延へて 寄すれども あにくやしづし その顔良きに

                           (巻14-3411)

※多胡の嶺:群馬県高崎市吉井町多胡。西南に山がある。

※あにくやしづし;山のように、悔しいほどに重たくて動かないの意味に解した。。


多胡の嶺に綱をかけるほどに、思い切り引き寄せるようにしているけれど、とにかく悔しいほどに重たくて動いて来ない(寄り添っては来ない)。

その顔は、すごく可愛らしいのに。


どんな時代でも、無理やりとか、しつこ過ぎる男は嫌われるようだ。



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