第989話我が背子を 大和へ遣りて まつしだす
我が背子を 大和へ遣りて まつしだす 足柄山の 杉の木の間か
(巻14-3363)
※まつしだす:解釈が諸説ある。「まつ」は「待つ」と「松」をかけたと捉えるのが、「杉のこの間」との関連で妥当。
※杉の木の間:「杉」を「過ぎる」、「木の間」は「来ない時間」と思われる。
したがって、何時まで待っても、戻って来ない時は過ぎるだけ、の意味。
私の愛する夫を、大和へ旅立たせ、ひたすら待つのは、足柄山の杉の木の間なのです。
足柄山の松林や杉林で下草刈りをする仕事があった。
夫を大和に送り出した妻が、待ちわびての歌のようだ。
尚、相模から大和へ赴き、仕事は官庁の雑務(任期3年)や、宮廷や都の警備(任期1年)。
途中で金や食料が尽き、行き倒れも多かったようだ。
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