第955話みもろは 人の守る山

みもろは 人の守る山

本辺は 馬酔木花咲く 末辺は 椿花咲く

うらぐはし 山ぞ 泣く子守る山

                (巻13-3222)

※みもろ:神が降臨し籠る山。明日香村橘寺南東のミハ山説がある。

※うらぐはし;素晴らしい、霊験あらたかな。

※泣く子:「守る」の序詞。


みもろの山は、人々が大切に守る山。

そのふもとには、馬酔木の花が咲き、頂には椿の花が咲く。

実に素晴らしい山。

泣く子を子守するように、人々が大切に守る山なのです。


みもろの山を讃える、典型的な歌。

万葉集の中でも、かなり古い歌との説がある。




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