第937話思はぬを 思ふと言はば 真鳥棲む

思はぬを 思ふと言はば 真鳥棲む 雲梯の杜の 神し知らさむ

                      (巻12-3100)

※真鳥:鷲。鳥の中で鷲が一番立派な鳥であると思われていた。鳥の中の鳥の表現。

※雲梯の杜:奈良県橿原市雲梯の事代主神社。畝傍山西北にあった神社。事代主は様々な言葉の真偽を判定する神。


思ってもいないのに、思っていますと言うならば、あの恐ろしい鷲が棲む雲梯の杜の神様の知るところになってしまいます。


嘘をついたなら、天空で鷲が見張っているので、それを雲梯の神に通報されて、処罰を受けることになる。

だから、心にもない嘘をつかないで欲しいと念押しをしたと、解釈した。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る