第918話我が背子を 今か今かと 待ち居るに
正述心緒
※正述心緒:直接に自分の心を述べる歌。
我が背子を 今か今かと 待ち居るに 夜の更けゆけば 嘆きつるかも
(巻12-2864)
私の愛しいあの人を、今か今かと待ち続けたけれど、訪れがないまま夜は更けてゆくので、嘆いてしまいました。
妻としては、期待を込めて、寝床を整え、ひたすらに待つ。
しかし、今来るか、今来るかと待っていても、まったく気配がない。
夜は、更けてゆくばかりで、それでも期待があるから眠ることもできない。
その後が気になるけれど、おそらく訪れはなかったと思う。
古代の暗い道は危険も多い。
夜更けになればなるほど、夜這いは危険な行為となるのだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます