第901話紀伊の国の 飽等の浜の 忘れ貝
紀伊の国の 飽等の浜の 忘れ貝 我は忘れじ 年は経ぬとも
(巻11-2795)
※飽等:所在未詳。和歌山県和歌山市加太の田倉浜説あり。
※忘れ貝:二枚貝の片方だけになったもの。「恋忘れ貝」その貝を拾えば恋の苦しさを忘れさせるという。
紀伊の国の飽等の浜の忘れ貝のように、私はあなたを忘れたりはしません。どれほと年を経ようとも。
水くくる 玉に交じれる 磯貝の 片恋のみに 年は経につつ
(巻11-2796)
※玉:水中の美しい小石など。
※磯貝:磯辺の岩に付着する貝。一枚貝。
水の中にひそむ玉に交じる磯貝のように、貴方への片思いのままに、年だけが過ぎるだけなのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます