第899話咲く花は 過ぐる時あれど 我が恋ふる

咲く花は 過ぐる時あれど 我が恋ふる 心のうちは やむ時もなし

                        (巻11-2785)

咲く花は、盛りが過ぎてしまう時があるけれど、私の恋い焦がれる思いには、際限がないのです。


想い人が、年を重ねて容色に変化があったとしても、私の恋い焦がれる思いは変わらない、そんな意味だろうか。

男と女は、容色だけで結びつくものではない。

長い間、恋し続けるには、心が通うことが大切。

容色だけに魅力を感じ合うような関係は、実にもろく消え去ってしまう。

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