第849話志賀の海人の 塩焼き衣 なれぬれど

志賀の海人の 塩焼き衣 なれぬれど 恋といふものは 忘れかねつも

                          (巻11-2622)

※志賀の海人:筑前国志賀島(現福岡市東区の志賀島)の海人。海人は魚介や海藻を取り、塩を焼き生活する。

※なれぬれど:着古してしまったけれど。慣れ親しむの意味になる。


志賀の海人の塩焼き衣のように、長年慣れ親しんでいるけれど、あなたへの恋心というものは、忘れられないのです。


よほどの良い関係の夫婦、しかも、着古すくらいだから、老夫婦だろうか。

末永く、お幸せに、そんな言葉をかけたくなる。

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