第847話朝影に 我が身はなりぬ 韓衣

寄物陳思

※寄物陳思:物に寄せて思いを表現する歌。


朝影に 我が身はなりぬ 韓衣 裾のあはずて 久しくなれば

                      (巻11-2619)

※朝影:朝日を受けて弱々しく、細長く地上に伸びる物影。

※韓衣:大陸風の衣装。着る、裾、袖にかかる枕詞。


朝影のように、私の身体は弱々しくなってしまいました。

まるで韓衣の裾が合わないように、貴方にもお逢いできずに、それも久しくなっているので。


男女、どちらの立場で詠んだのかは、不明。

朝影で弱々しいのだから、一人寝が長く続いた寂しさを詠んだと思われる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る