第832話凡ろかに 我し思はば かくばかり

凡ろかに 我し思はば かくばかり 難き御門を 罷り出めやも

                      (巻11-2568)

※凡ろかに:おほろかに。いい加減に。


いい加減な気持ちで私が思うのでしたら、あれほどまでに警護が厳しい宮廷の御門を抜けて来たりするでしょうか。


夜間に、秘密に警備が厳しい宮廷の御門を抜けて、女に夜這いをした男の歌らしい。

待ち続けた女性の文句に反論しているようにも、とれる。


政変、暗殺等、多々あった平城京の時代、やはり警備も厳しかったようだ。

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