第822話待つらむに 至らば妹が 嬉しみと
待つらむに 至らば妹が 嬉しみと 笑まむ姿を 行きてはや見む
(巻11-2526)
待ち焦がれているだろう、そんな時に私が行ったなら、あの娘は本当にうれしがるだろう。
あの可愛らしく笑う姿を、少しでも早く行って見たいと思う。
実に若々しく、純真な歌。
一日、懸命に仕事をして、終われば彼女の家に一目散。
「待ち焦がれているだろうな」
「家に着いたら、本当にうれしそうに笑うだろうな」
「早く行きたい、あの笑う姿を見たい」
さわやかで、好きな歌の一つである。
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