第805話山ぢさの 白露重み うらぶれて

山ぢさの 白露重み うらぶれて 心も深く 我恋やまず

                   (巻11-2469)

※山ぢさ;未詳。イワタバコ説あり。山地の日の当たらない湿った岩場などに生え、タバコに似た形の葉をつける。また、キク科の食用栽培種「チサ」説もある。


山ぢさが、白露の重みで、うなだれてしまうように、私も心の奥深くから恋心がやまなくて、苦しんでいるのです。


「白露」は、山ぢさにとっては、朝露。

詠み手の心には、恋の苦しさから止まることのない涙だろうか。




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