第803話わが背子に 我が恋ひ居れば わがやどの
わが背子に 我が恋ひ居れば わがやどの 草さへ思ひ うらぶれにけり
(巻11-2465)
あの愛しい人に、恋し続けていると、庭の草までが思ってくれて、とうとう萎えてしまっているのです。
庭の草が萎えるのだから、詠んだ季節は夏かもしれない。
訪れてくれない愛人を思い続け、庭の草まで一緒に思い疲れて萎えてしまったと詠む。
尚、古代日本では、古事記にあるように、「葦原の中つ国は草木皆物言ふ」とされていて、草木にも感情があるとされていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます