第485話春雨の しくしく降るに 高円の

河辺朝臣東人の歌一首


春雨の しくしく降るに 高円の 山の桜は いかにあるらむ

                       (巻8-1440)

※河辺朝臣東人:神護景雲元年(767)正月従五位下。宝亀元年(770)石見守。

大伴家持との親交があった。また、山上憶良が病気で苦しんでいる時期に、藤原八束の使者として、見舞い、憶良病床の口吟歌を伝えた人。


※高円の山:奈良市東方。春日山南方の山。


春雨がしとしとと降り続いています。

高円山の桜は、どうしているのでしょうか。


高円山の桜が咲くことを期待するという説と、雨で桜が散るのを惜しむという説がある。


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