第462話船に寄せき(2)
島伝ふ 足速の小舟 風守り 年はや経なむ 逢ふとはなしに
(巻7-1400)
島を伝う舟足の速い小舟なのに、風の様子をうかがってばかりで、年は空しく過ぎ去ってしまうのだろうか、逢うことも無く。
おそらく仕事では敏捷で自信を持つ男、しかし、女性に対して見ると、まったく周囲の様子をうかがってばかりで、手が出せない。
そして、何ら結果を出せずに、年月だけが空しく過ぎ去っていく。
仲間内の宴会での、自嘲のような歌に思う。
千三百年も前の、婚活に悩む男の歌。
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