第461話船に寄せき(1)
楽波の 志賀津の浦の 船乗りに 乗りにし心 常忘らえず
(巻7-1308)
百伝ふ 八十の島廻を 漕ぐ船に 乗りにし心 忘れかねつも
(巻7-1309)
楽波の志賀津の浦で、船に乗り込む時のように、ずっしりと重みを感じたあの妻の心を、ずっと心に感じて忘れることができない。
多くの島を巡って漕ぐ船に、あの妻の心までしっかり乗り込んでいる。
こうなると、心の荷は忘れることなどできやしない。
おそらく妻から、「しっかり無事に帰って来なさい」と言われたか、あるいは「あちこちで浮気するんじゃないよ」とか、言われたのかもしれない。
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