第324話難波宮に幸したまひし時の歌六首(6)
馬の歩み 押さへ留めよ 住吉の 岸の黄土に にほひて行かむ
(巻6-1002)
右の一首は、安倍朝臣豊継の作なり。
※「黄土」:赤黄色の粘土。住吉は染色で使用する黄土の有名な産地だった。
※「にほひて」:美しい色に染まって。
馬の歩みを押さえ留めてください。
もう少し住吉の岸辺の黄土に染まって行きましょう。
染色用の黄土があるから、留まりたいと詠むのではなく、実は美しい女性たち(遊行女のような)がいるので、もう少し遊んで行きませんかと、願う歌らしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます