第55話 あをによし 奈良の都は
太宰少弐小野老朝臣の歌
あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり
(巻3-328)
奈良の都は 咲く花が美しく照り映えるように 今は盛りである。
奈良の代名詞のような歌。
太宰少弐は大宰府の次官。
地方に赴任した中央官僚にとっては、大和は限りなく望郷の想いの地。
遠く太宰府から光あふれる奈良の都を賛美し、奈良の神に、自分を戻してもらおうと願ったのだろうか。
地方だけが望郷の地ではなく、大都会で育った人には、大都会も望郷の地なのだと思う。
優劣の議論には、馴染まないけれど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます