第45話 高市連黒人の羇旅の歌(3)
(巻3-272)
山を登り、海が見える位置まで、到達。
それで、視界が一変したのだと思う。
棚なし小舟は、底板だけの丸木舟のような小舟。
その小舟が島の周囲を漕いでいたけれど、いつのまにか見えなくなってしまった。
ただ、それだけの風景の変化を詠んだ歌になるけれど、不思議に心に響く。
山の上から、遠くの海に浮かぶ船を見て、旅愁を感じる。
そういう感性は、現代に生きる人にも、残っている。
淡い雰囲気ではあるけれど、名歌と思う。
※
※笠縫の島についても、現在所在不明、大阪市東成区深江、片江町周辺、あるいは、渥美湾中の前島周辺などの説。
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