愛ゆえに

妖精の木 を 妖精樹 に変更する可能性。「の」を入れると《ルビ》が分かれちゃうから。


 〝妖精フェアリー ツリー〟を創設した男性は生活を便利する妖精が、道具とは異なり、友や家族に成り得ると思っている。


 口から息を吐き風を起こす妖精Fanは衣類の乾燥に役立つが風を使った遊びも出来る。


 便利な道具や遊ぶ道具などと考える者は多かったが、感情や人より劣るが高い知性を持つ妖精を道具と同一視できない男性は、人とは異なるが知性が高い妖精を友の様に扱った。


 妖精に感情が有ると認識したら、感情を持たない道具と同一視は出来なくなる。


 感情が有ると認識しても、全ての者が妖精を物の様に扱わないとは限らない。


 人間の生活を便利にするために妖精を利用してきた者たちへ「妖精は生活を豊かにする道具ではなく、共に暮らす仲間だ」と認知させたい男性は、妖精への仲間意識を強めようと富裕層が娯楽で妖精を飼っている形を広く知らしめて、便利とは異なる愛おしむ価値観を持たせる為に、庶民が妖精を飼える環境を作るために妖精の木を立ち上げた。




 妖精を愛する自分より、私生活で妖精を飼わず、仕事だけで妖精と触れ合う天才が妖精を愛おしむ価値観を抱かせる妖精町を作った事実を認め難くて、気に入らない。嫉妬。


 妖精を愛していない天才が自分が望んだ社会を作り、自分より優れていると認めたくない。


 天才が妖精を愛していないと言う噂は、天才が私生活で妖精を飼わず触れ合う事も少ない事から生まれた。


 愛が有るから妖精の木を作り大成できたと自信を抱いていた男性は、天才から愛が不要だと示された(被害妄想)ようで愛や自分を肯定する為に、天才を否定する為に、天才が死んでも執着している。




 妖精町の拡張予定地候補に有ったが、旧市街で革命の様な演説や熱気を知り、妖精と人間の共存が進歩する可能性を抱いた男性は、旧市街に対処すると出来る可能性を認める事に成ると主張して力を割くべきではないと主張する自尊心が高い者たちを支持して、成功する可能性を高くした。


 妨害した者も居たが立場を守るために旧市街へ手は貸さなかった。


 男性は旧市街は成功して変わる可能性が期待できる新たな時代に期待しているが、変化を拒む者も居て、妖精町で活動を続ける為に、旧市街へ協力的な言動が出来ない。

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