妖精の好みは

奴隷の始まり

　妖精の好みは　の常人や常人社会は、本編の国に限られた範囲で使用している。他の国や社会では価値観が異なっている場合がある。

　現在の妖精町（フェアリータウン）や旧市街（ビーストタウン）などの地域は獣人が住んでいた。

　妖精を知覚できないが故に引き起こす事象から妖精を神様を崇拝する獣人たちが宗教を作った。

　畏怖する神様の恵みを頂くためにお祭りをして献上品を用意していた。

　獣人からの崇拝、祭、献上品などを価値あるモノと考える妖精も居て触れ合えなくても共存は成立していた。

　獣人が取った資源を貿易などで得ていた常人たちの中に欲深い者たちが居た。

　自然を神様の領域と考える宗教に属する獣人へ大量の資源を要求して、自然を大切にしない常人は獣人と対立した。

　その地域で暮らす妖精に興味を持っていた常人の妖精学者たちは、神様と崇められて、生息域へ入る事を獣人たちから許されなかった事から、調査をする為に獣人は邪魔な存在だった。

　獣人と戦って勝利する益が多く、神様と崇める妖精が居ようとも、常人にも妖精の味方は居て、獣人より妖精を上手く扱える常人は負ける要素が無かった。

　戦いに勝利した常人は、資源採取や妖精研究の邪魔に成ると考えて、神様を信仰する宗教を滅ぼした。

　妖精を知覚できない獣人は獣と同じだと定義した常人は、奴隷にする抵抗感が無かった。むしろ積極的に奴隷にする価値観が浸透した。

　炭鉱などの危険な役割に奴隷は最適。

「獣と獣人は妖精を知覚できない共通点が有り、常人より劣るから常人と等しく扱う必要性は無い」と考える常識が生まれた。

　獣人が侵さなかった神域には多量の資源が有るこの地域は発展した。

　獣人が作った宗教は否定されて滅ぼされた。

　獣人が劣っていると示す為に、獣人の文化を滅ぼした常人たちは、獣人が生んだモノを軽視して、獣人の文化や神様を信仰する思想などを重要視しなかった。

　結果的に獣人と交流が有り仲間意識が持つ妖精から嫌われた常人だが、生活などに悪影響が無ければ重要視せず、常人の妖精学者は妖精たちは人から距離を置いているなどの間違った解釈で納得している。

　獣人と神様（妖精）の交流が断たれてから、人間社会と一部の神様との交流は減り、希少な妖精と呼ばれるように成り、希少性から飼って自尊心を高める価値が生まれたが、常人の成功者は非常に少なく、獣人の真似事と言う常人から嫌われる手段を用いる事は難しくて、仕組みを隠して行われたから、継承はされなかった。