妖精と学校
余裕の証として富裕層に飼われていた妖精は、フェアリーツリーが妖精を庶民でも飼える水準まで下げて、富裕層は妖精を飼う事ではなく、飼育が難しい又は希少な妖精を飼って優位性を保とうとした。
妖精を飼うだけでは足りず、高みを目指す自尊心を持つ富裕層は、優秀な妖精飼いを求めて妖精飼いたちの競争が激化した。
妖精飼いの育成に価値を見出した者は、妖精飼いを育てる学校を作り、優秀な妖精飼いを排出して学校の価値を高めた。
学校が出来る前の妖精飼いを目指す者たちは優れた妖精飼いに弟子入りしていた。
優れた妖精教育を受けようと、名門校に通いたい者が多くなり、学校の価値は高まった。
優れた学校は高額な学費を取る事で、憧れを生み自尊心を高めて、より価値を高めた。
学校へ在籍して卒業する事、に価値が有り、学校に入学していない者は富裕層では無いこと同様に扱われて在校生や卒業生から侮辱される。
裕福な家の子供はお金の力で良い妖精学校に通えるが、裕福で無い家の子供は学校に通えない。
貧乏人は妖精学校に通っていない。
妖精学校は妖精飼いを育てる学校。
他の学問も学べる学校もあるが、妖精飼いの学校教育は専門学校から始まり殆どが未だに専門学校。
妖精町に存在する小中高の学校では妖精飼いの授業が当たり前に存在するが、妖精町が先進的なだけ。妖精の授業は妖精町に限らず存在する。
妖精町が出来てから数十年経って、妖精町で生まれ育った若者が増えて、外を知らない若者が、妖精飼いを学ばない者を侮辱する事が当たり前な社会性が妖精町には出来ていた。
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