兄妹事情

旧市街から妖精町へ通勤している母親が妖精町で出会った男性と恋仲になり「妖精町で暮らそう」と誘われた。


母親から結婚を機に恵まれた妖精町へ移住したいと告げられて「旧市街に残りたい」と主張したが「置いていけない」と説得されて母親の負担に成らぬよう移住を受け入れた。


好きな男子の店に固執する父親を過労死で失い苦しんだ時に支えた時から自分が側で支え続けると思っていたがもう会えないと思って愛の告白は行わず疎遠に成った。


再婚に不満が有りそうな義兄や通う学校の生徒から、旧市街に住んでいた事を理由に侮辱されて苦しいが妖精を学びに妖精町へ国内留学している男子と出会ってから侮辱される仲間が出来て楽に成った。




義兄から見た義妹


社会人の義兄は会社に勤めている。


他所から「妖精を大切にしている」と言われる事が常識の妖精町生まれ育った義兄は妖精を大切にしている感覚はない。


義兄に限らず、幼少期から妖精町で暮らしている者の殆どは妖精に慣れている。


旧市街で生まれ育ち、妖精に不慣れな義妹の非常識(無知)な言動に不満を抱いて苦言を呈している。


義妹へ対する苦言に悪意はないが、自分の物差しで義妹を不出来だと認識して「出来ないと妖精町では暮らせない」や「恥をかかせるな」などと強く当たっている。


旧市街などの妖精町以外の常識を知らない義兄は、妖精町基準で義妹に非常識へ苦言を呈しているが、旧市街でどの様な常識を学んだか? を考慮せずに判断している無知さがある。


妖精町へ通勤していた義母は妖精町の常識をある程度しっているが、妖精町に来たことが無かった義妹は不相応だと、父親の再婚を邪魔する理由に成りえたが、再婚で環境が変化する事で抱く自分の不安より、恋をした父親の幸せを優先して、再婚は受け入れた。


義妹の不出来さや非常識さが恥ずかしくて恥だと強く当たってしまったが、義妹から再婚を望んだ親のために我慢するから表向きは取り繕いたいと要求されて、同意見だった義兄は努力しろと要求した。




義兄は旧市街や義妹を侮辱する意図は無いが、出来て当たり前と認識している事を出来ていない、義妹に不満を抱いて強く当たっているだけ。


学校などで旧市街とも共、侮辱された義妹義兄からも侮辱されたと思って義兄にも苦手意識を持ち、侮辱を勘違いし続けている。

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