張飛4 張郃との戦い
更に進軍、
この地には、名前の通り
漢水を下ると、
やがて
またこの地は、
前線基地のようなエリアでもある。
なので曹操、
ボスとして腹心の
夏侯淵の刃として将軍の
それぞれ配置。
蜀を支配した
張郃、兵を率いて、蜀の北西部、
荒廃によって減少した漢中の人口を
巴西の民で補充しようと目論んだため、
このときの蜀軍総大将が、
両者のにらみ合いは、
五十日あまりにも及んだ。
この均衡を破るために、張飛、
選抜した一万人あまりと共に
張郃軍の側面を叩くことにした。
表向きには変化がないように見せかけ、
山中に潜り込んだ張飛軍、
狭い道を移動中の張郃軍を不意打ちした。
あまりに狭い道でのことだったため、
張郃軍、まるで連携が取れないまま、
いいように張飛軍に打ち破られる。
張郃、馬を捨てて茂みに潜り込み、
わずか十人ほどの侍従と共に、
間道を縫い、命からがら脱出。
残された軍も
こうして巴西は守られたのだった。
この功績もあり、
後に劉備が夏侯淵を倒して
漢中王を自称したとき、
張飛は右将軍とされ、
また、君主代理クラスの軍権を獲得。
更には劉備が皇帝の座につくと、
そして爵位もワンランクアップ、
西部の
曹公破張魯,留夏侯淵、張郃守漢川。郃別督諸軍下巴西,欲徙其民於漢中,進軍宕渠、蒙頭、蕩石,與飛相拒五十餘日。飛率精卒萬餘人,從他道邀郃軍交戰,山道迮狹,前後不得相救,飛遂破郃。郃棄馬緣山,獨與麾下十餘人從間道退,引軍還南鄭,巴土獲安。先主為漢中王,拜飛為右將軍、假節。章武元年,遷車騎將軍,領司隸校尉,進封西鄉侯。
曹公の張魯を破れるに、夏侯淵と張郃をして留めしめ、漢川を守らせしむ。郃は別に諸軍を督し巴西に下り、其の民をして漢中に徙せしめんと欲す。宕渠、蒙頭、蕩石に軍を進むらば,飛と相い拒みたりて五十餘日す。飛は精卒萬餘人を率い、他道より郃の軍を邀いて戰を交う。山道は迮狹、前後にて相い救わるるは得ず、飛は遂にして郃を破る。郃は馬を棄て山に緣い、獨りと麾下十餘人とで間道より退がり、軍を引きて南鄭に還り、巴土の安んぜるを獲る。先主の漢中王と為れるに、拜して飛をして右將軍、假節と為らしむ。章武元年、車騎將軍に遷り、司隸校尉を領し、西鄉侯に進封さる。
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