第12話青空に探す
青空に手を伸ばした。浮かぶ雲の一つにも全く届かず、その手は虚しく宙を彷徨う。こんな日は、何を求め探しているのか自分でもわからなかった、あの頃を思い出す。
まだ自分が見つけていない何かがこの世界のどこかにあると信じて。何かに追い立てられるようにして、問いが無いのに答えを探して。
自分が勝手に作り出した見えないものに焦り、不安になる度に、空を見上げて言い聞かせた。いつかきっと、見つかると。
でも、この永遠に続く空の中にも、自分の求めていた答えはどこにも無かった。
「青空に手を伸ばした」で始まって、「答えはどこにもなかった」で終わる物語
#書き出しと終わり
https://shindanmaker.com/828102
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